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大林組、DX本部を新設 BIM生産基盤の強化図る

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大林組は2月1日、同日付で「DX本部」を新設したと発表した。従来のデジタル推進室を社長直轄の本部組織として改組した。各本部や事業部、グループ会社に横串を刺す格好で、デジタル・トランスフォーメーション(DX)によるビジネスモデルの革新を図る。

デジタル戦略の立案や推進、管理を担当する。建築物情報モデリング(BIM)生産基盤の強化のほか、デジタル技術を活用した業務プロセスの刷新、人材育成、デジタル・ICTへの投資最適化などを担う。

BIMは建築物の3次元の形状情報に、設備の名称や面積、材料・部材の仕様や性能、仕上げといった属性情報を付加したモデルを構築するもの。現在主流のCADでは、平面図や構造図、設備図など複数の図面を別々に作成する上、壁などの属性情報はアナログで管理されることが多い。そのため、設計情報の活用や、プロセス自体の改革が難しいという課題があった。

大林組では、2020年11月から、BIMから生産設計図(施行用図面)を抽出するシステムを活用し、現場での利用を始めている。3次元は不整合の有無などを確認するのに適している一方、施工に用いるのは難しく、設計変更があった場合は双方を更新するなどの手間がかかっていた。

呼称は「ディーエックス本部」。本務人員は199人で、本部長は岡野英一郎・執行役員が務める。