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森本千絵プロデュースのSHOP&SPACEが代官山にオープン、40人超のクリエイター参加の展示も

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アートディレクター 森本千絵氏(goen°)がプロデュースするSHOP&SPACE『goen°』が、東京・代官山にオープンした。

 
森本氏は武蔵野美術大学卒業後、博報堂を経て、2007年にgoen°を設立。今年5月に創立15周年を迎える。昨年9月に丸一と協同でECサイト「mono° goen°」を開設した。

その実店舗となる本店は、goen°のオフィスが入っているビルの1階にある。ECサイトで扱っているオリジナル商品の販売の他、「人と人の新たなるご縁を広げる場」として、これまで森本氏がコラボレーションしてきたアーティストの商品・作品の販売、ギャラリーとしての展示、スペースレンタルなども行う。

森本氏はこの空間を、「アトリエのような、会議室のような、ギャラリーのような、教室のような…。変幻する基地のようなもの」と表現する。

「人が集まれる場所で、アイデアを生みオーダーメイドでご依頼の声に応えていきたい。人と人が出会い、それぞれの仕事や宿命が混ざり合うことで新しいものを生み出したい。多種多様な仕事や、全国での活動を通しての出会いや創作を後世に伝え、分かち合いたい」

自身が学生時代に出会った場所から受けた刺激を、後進にもつないできたいという想いも大きかった。

「私が学生の頃、表参道のオン・サンデーズで資料探しをしながらも面白い作家に出会ったり刺激を受けたものです。

刺激ある出会いの場を作ることは、未来のクリエイションを作っていく世代にとって大切な役割だと思います。音楽も美術も映画もやっぱり本物を体感することこそ感動します。そして、免疫力を上げると信じています」

オープニングの展示として、現在「POWER SPOT展 旅は道連れ∞世はご縁」を開催中。これまでに森本氏と縁のあった画家、写真家、イラストレーター、ファッションデザイナー、こども、プロダクトデザイナー、照明師、 ダンサー、CM監督、アートディレクター、文筆家などが旅をテーマとした作品を展示している。

 
参加クリエイターの一人、アーティスト 鈴木康広氏は、このスペースについて次のようにコメントしている。

「SHOP & SPACE『goen°』は、ふだん出会わないものが巡り合う、偶然の待ち合わせ場所。森本千絵さんは出会った人の心の中に「種」を蒔く人。その「種」は、いつどこで発芽するかわからない。気がつくと幹になって、枝葉を伸ばし、とんでもなく面白い実を付けていたりする。

オープニング展示に参加しているメンバーは、まったく別の場所でお会いした方や、一方的によく知っている人もいる。でも森本さんが演出する世界の中では「別人」に見える。人も物も空間によってこんなにも変わるのかと驚く。こんな場所が今こそ必要だと思う」

同じく本展に参加した放送作家 倉本美津留氏は、「新しい文化を発信するには場所が必要です。その場所は決して広くなくてもよく、そこに集まる人の濃さ、そしてそこで産まれる触発のエネルギー、それが世界の可能性を拡張していくのです。そう、印象派の波が世界を席巻することなるパリのカフェ・ゲルボワのように。アフターコロナには新しい文化の風が必要です。その風を巻き起こす場所、それが東京の代官山に誕生したのではないかと感じるのです。猿楽町で裸の猿たちがクリエイティブバトルを楽しむ場所、power spot shop goen°。場所が生まれたから文化が加速するはずです」と話している。

展示・販売にまつわる複数のプロジェクトが途切れることなく並走し、思わぬ出会いと想像のつかない反応が混ざり合いながら、エネルギーが流動していく。それが「goen°」というお店のスタイルだという。そのため、2月中旬からは丸一との共同企画によるオリジナル商品を発表する『dot line』展、3月中旬からは森本氏が数多くのアートディレクションを手がけているOfficial髭男dismのアートワーク展、4月上旬からは写真家によるシャツ展『FLAME SHIRTS』と、展示が続々とされている。ショップのオープンは、1年間の期間限定となる。

参加クリエイターは以下の通り。展示は、3月13日までを予定している。

「POWER SPOT展 旅は道連れ∞世はご縁」

goen° 住所:東京都渋谷区猿楽町4-6 代官山宝ビル1F
期間:開催中、3月13日まで。
時間:12時〜19時 祝休日11時〜19時(月曜休み)
入場料:無料

参加クリエイター:池田晶紀(写真家)、石渕聡(准教授/コンドルズ)、石原稔久(陶器作家)、伊藤桂司(アーティスト)、薄井一議(写真家)、ヴィヴィアン佐藤(ヘッドドレスアーティスト)、大野真吾(クリエイティブディレクター)、大村崇也(プロデューサー/東北新社)、尾島隆(旅人)、川田直美(プロデューサー)、河本有香(デザイナー)、北澤“momo”寿志(スタイリスト)、倉地誠(VMDディレクター)、倉本美津留(放送作家)、黒田征太郎(画家)、古平正義(アートディレクター)+大塚いちお(イラストレーター)、近藤良平(ダンサー/コンドルズ主宰)、齊藤幸孝(アートディレクター/デザイナー)、坂本美雨(ミュージシャン)、崎原光明(パッケージデザイナー)、重森豊太郎(撮影監督)、鈴木康広(アーティスト)、Ji-lin Hsu(デザイナー/BLUE ON BLUE LLC.代表)、遠山正道(株式会社スマイルズ代表取締役社長 )、常盤司郎(映画監督)、戸田宏一郎(クリエイティブディレクター)、冨沢ノボル(ヘアメイクアーティスト)、永井一史(アートディレクター)、中川 貴雄(イラストレーター)、中島信也(CMディレクター/東北新社)、長嶋五郎(アーティスト)、畑秀樹(イルミネーションデザイナー)、林裕(コピーライター)、ヒロ杉山(アーティスト/アートディレクター)、三原寛子(料理家)、ミヤワキタカユキ(音楽家)、安田有吾(書楽家/コンドルズ)、矢野賢史(WEBプロデューサー/エヴォワークス)、山田博行(写真家)、Leslie Kee(写真家)他