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累積のテレビCM放映費が100億円突破! ADKマーケティング・ソリューションズとノバセルの業務提携 両社のシナジーが生み出す価値とは?

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ADKマーケティング・ソリューションズ(以下、ADK MS)と、テレビCM効果測定ツール「ノバセルアナリティクス」をはじめとしたソリューションに強みを有するノバセルは2021年6月に基本業務契約を締結。翌年3月には共同で分析・運営したテレビCMの放映費が100億円を突破するなど、互いの強みを生かすことで急激にビジネスを伸ばしている。
2社が組むことで広告主に提供しうる価値とは?

写真左から、ADKマーケティング・ソリューションズ 統合メディア プランニングユニット ユニットリーダー 吉川友英氏、ノバセル 代表取締役社長 田部 正樹氏

プランニング力と分析力が融合
スタートアップから大手まで対応

――ADK MSとノバセルの業務提携発表から1年半経ちました。

田部:今年3月には両社が分担・運営したテレビCMの放映費が累計で100億円を突破。その後も順調にビジネスを伸ばしています。歴史あるADK MSと組んだことで、運用型テレビCMにおいてバイイングまでを一気通貫で提供できる体制を整えることができたことが大きかったと思います。

特に今年3月に「ノバセルトレンド」という世の中にあるテレビCMの「効果」を即時に可視化し、誰でも手軽に競合分析や業界トレンドのインプットを可能にするサービスをリリースしましたが、このサービスがADK MSのクライアントさんにも好評。新たな企業との接点がさらに増えています。

吉川:「ノバセルトレンド」はクライアントさんからの反応が非常に良いですね。特に長年、テレビを活用してきたナショナルクライアントさんからの問い合わせが増えています。

また当社の社内でも活用が進んでいて、「ノバセルトレンド」で得たインサイトをもとに企画を立てているので、プランニングの精度が一気に高まったという実感があります。

田部:「ノバセルトレンド」はSaaSプロダクトとして提供してきたクラウド型テレビCM運用ツール「ノバセルアナリティクス」の派生サービスです。「瞬間指名検索数」すなわち、「どれだけ視聴者の検索アクションにつながったか」を評価する技術を企業のCM出稿状況と紐づけることで「他社がどんなCMを、どこの枠で放映し、さらには効果があったのかどうか」までを可視化することができます。

吉川:競合企業と比較した際の自社の状況が一目でわかるので、導入企業の経営陣にも評判が良いです。「ノバセルトレンド」が新しいクライアントとの接点となり、そこから「ノバセルアナリティクス」の導入にもつながって、実際に大型の広告取引も成立しています。

――それぞれの企業でお付き合いの深いクライアント層は異なっていたのでは。

田部:当社のクライアントはスタートアップ企業が多かったのですが、提携後はADK MSと長年のお付き合いのある、ナショナルクライアントとの取引が一気に増えました。大手企業であっても最近は、広告宣伝担当者の方の年齢が若くなってきているので、デジタルリテラシーが高く、当社のサービスも使いこなしてくださっている印象です。

吉川:ここ数年、プランニングや効果測定などの精度について、クライアントから求められるレベルが高くなっていくと感じていました。また広告業界全体で「効果の可視化」が強く求められるようになる中で、アイデア勝負のプランニングだけでは通用しなくなりつつあります。そんな課題を抱えていたタイミングでノバセルさんと提携することができ、強力な武器を手に入れた感じです。提案の精度が格段に上がりました。

また、なかなか市場開拓が難しかったスタートアップ企業とのお付き合いが増えたことも、ノバセルさんと組んだからこそ実現できたことだと思います。

田部:スタートアップ企業は認知がないので、認知を獲得することで売上につなげていくためのテレビCM活用を期待します。ただ大手のように体力があるわけではないので、たった一度のCMであっても失敗するわけにはいかない。ですからプランニングの段階で高い精度が求められます。この部分のコンサルテーションは私たちが得意な部分です。

一方でナショナルクライアント企業は高い認知はあるものの、競合企業がひしめく市場で戦っています。いかに他社よりも広告投資は削減しつつ、高い効果を得て勝つかという戦略が求められる。ADK MSとチームになって動くことで、それぞれの会社が持つ知見が融合してきていると感じます。

――お二人は日々、クライアント側のテレビCM活用における課題に向き合っていると思います。

吉川:テレビCMとネット広告の最適な投資配分について、どうやってその正解を見つけるかを悩まれている企業は多いと思います。

田部:テレビCMは認知に強い、ネット広告は獲得に強いと印象を持たれている方も多いと思います。しかし、その役割分担は商材やターゲット顧客によって変わってくるものです。獲得に効果のあるテレビCMの使い方もできれば、認知に強みを発揮するネット広告の使い方もある。企業の広告目的や商材、ターゲット属性別の違いを踏まえた適切なメディアプランニングは両社の知見を蓄積した強みがあり、投資配分の最適化で悩む企業のお役に立てると思います。

――今後の展望についてお聞かせください。

田部:我々としては、「ノバセルトレンド」だけでなく、もっと多くのソリューションをつくっていきたいと思っています。特にCTV領域に注力したソリューション開発を考えています。また、まだ地方では認知が足りないと感じているので、全国的に展開できる余地があるのではないかと感じています。その辺も広く進めていければいいなと思っています。

吉川:今年2月にテレビ視聴データ分析サービス「SMART(今年度からTVAL)」を開発・提供するスイッチメディアとノバセル、ADK MSの3社は資本提携条約を結びました。このように新しい技術を持つ会社さんと提携しながらクライアントが求める価値を提供していきたいと思います。



お問い合わせ
ノバセル株式会社
URL:https://novasell.com/contact