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持続可能な社会を実現する エプソンが取り組むサステナブルな共創ーーエプソン販売

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エプソンは将来にわたって追求していくありたい姿として、「持続可能でこころ豊かな社会を実現する」ことを掲げている。その取り組みのひとつとして、技術や商品、サービスを通じて様々なパートナーと社会課題の解決に取り組む「共創」を推進している。

(左から)エプソン販売 営業本部 商業機器MD部 部長 藤本剛士氏、特販営業本部 商業機器MD部 商業機器MD二課 稲葉裕亮氏、特販営業本部 商業機器MD部 商業機器MD二課 課長 宮﨑宏明氏

持続可能な社会を共創で実現

エプソンは持続可能な社会の実現に向け、2021年に「環境ビジョン2050」を改定し、商品・サービスやサプライチェーンにおける環境負荷低減を改めて打ち出した。その実現のため、「環境」「DX」「共創」への取り組みを進めている(図1)。

長期ビジョンでは「『省・小・精の技術』とデジタル技術で人・モノ・情報がつながる、持続可能でこころ豊かな社会を共創する」ことを掲げている。「省・小・精の技術」とは省エネルギー、省スペース(小型)、精密さを表す、エプソンの核となる技術を指す。

改定に合わせ「自社の製造工程での環境負荷低減に加え、ビジネスパートナーとの協業やオープンイノベーションによる新しい商品・サービスの提供により、さらなる環境負荷低減を牽引し、持続可能でこころ豊かな社会の実現を目指していきます」とセイコーエプソン 代表取締役社長 CEO 小川恭範氏がトップメッセージを発表したように、特にキーワードとして重要になるのが「共創」だ。

国内での販売・マーケティングを手掛けるエプソン販売もグループの一員として、顧客と共に取り組む環境負荷低減の活動を進めている。現在、福岡県北九州市で取り組みを進めている「KAMIKURU」プロジェクトもその一つだ。『紙の循環から始める地域共創プロジェクト』(KAMI KURU)を立ち上げ、独自の乾式オフィス製紙機「PペーパーラボaperLab」を中心に、紙の地域循環システムを構築する実証実験を行っている。障がい福祉サ ービス事業所を運営するNPO団体による使用済み用紙の回収、PaperLabによる再生紙生産、アップサイクル品の製作・供給を行うことで、環境負荷を低減させるだけでなく、産学官民の連携により持続可能な社会の実現に向けて共創を行っている。

こうした取り組みを支えるのはエプソンの技術力だ。熱を使わずにインクを吐出するインクジェットプリンターは、CO2排出量を抑制することで環境負荷を低減できる。また水をほとんど使わずに使用済みの紙から新たな紙を生産するPaper Labは、水の消費量を削減するだけでなく、木材資源を一切使用しない、新しい資源サイクルで地球環境の保全に貢献できる。

※機器内の湿度を保つために少量の水を使用している。

お客さまのもとでも環境負荷低減に取り組む

また、同社の商品は多くの店舗で使われていることもあり、顧客と共に環境に配慮した販促に取り組む「Sustainable・ Decoration」というプロジェクトを立ち上げた。従来の商品を販売して完結するあり方から、その商品を通し、お客さまのもとで共に環境負荷の低減に貢献することを目的としている。エプソンの印刷技術と映像技術を組み合わせることで、環境への配慮と店舗の魅力的な装飾の両立も目指せる取り組みだ。

「Sustainable Decoration」は、大阪の阪急うめだ本店と2021年11月~2022年1月にかけて4回のイベントで実証実験を実施。その結果、従来の装飾を実施した売場と比較して、合計約20Kg、約14%の廃棄物量削減に成功した。実証実験で得られた知見やデータを踏まえ、今年6月のキャンペーンでは「Sustainable Decoration」への取り組みをさらに3カ所に拡大した(図2)(詳細はこちらのインタビューを参照)。

※比較対象イベントの統一条件
1 壁面全面に出力物が貼られていること
2 展示スペースには造作什器が使用されていること3 同一の場所であること

再利用可能なボードとシート(プリンターで印刷)にプロジェクターで映像を投影。

この取り組みの背景には、サステナビリティへの取り組みを推進する両社が、共創パートナーとして出会えたことがある。阪急うめだ本店も環境負荷低減への取り組みに注力しており、その一環として各階イベントスペースで排出される店舗装飾の廃棄物量削減のため、リサイクル素材への切替えや間伐材の活用などの取り組みを強化してきた。サステナビリティへの取り組みをさらに推進しつつ、売場の魅力もさらに高められる、この2点を両立できる方法を模索している折、「サステナブル・ブランド国際会議2021」でエプソン販売の出展ブースが目に留まった。

「プロジェクターやプリント技術を使い構成されたブースは鮮やかで目を引くのと同時に、テキスタイルを廃棄するのではなく製品やエコバッグにして使うといった環境にも配慮されたものとなっていました。エプソンの持つ印刷技術や映像技術を使い、売場のワクワク感と装飾廃棄物の削減を両立できないかと思い声をかけたのが実証実験のきっかけです」(阪急阪神百貨店 阪急うめだ本店 事業計画部 マネージャー 事業計画担当兼 サステナビリティ推進担当 立川智一氏)。

「Sustainable Decoration」のプロジェクトに取り組むエプソン販売 特販営業本部 商業機器MD部 部長 藤本剛士氏は次のように話す。

「今までは当社の商品を導入いただいているディスプレイ事業者の方とお話しする機会が多かったですが、現在は実際にディスプレイを使用する店舗の方からの相談が多くなっています。阪急うめだ本店さんもそうでしたが、店舗で環境配慮に取り組みたいが、どうしたらよいかわからない、という方が大勢いることがわかってきました。私たちの印刷技術や映像技術を組み合わせることで、こうした悩みを解決できるのではないかと考えています。」。

阪急うめだ本店での取り組みだけでなく、エプソンの環境活動に共感し、「Sustainable Decoration」を共創したいという企業も増えているという。今後サステナブルなプロモーションや売場づくりにおいても、同社の取り組みに注目していきたい。

【関連記事】サステナブルな百貨店をいかに実現するか 阪急うめだ本店が挑む環境配慮型の売場づくりーーエプソン販売



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