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BOVA2023 映像制作の1分アドバイス、金野恵利香さん「絶対に譲れないカットを入れ込み演出を楽しむ」

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10月1日に今年の課題が公開された、月刊『ブレーン』主催のオンライン動画アワード「BOVA(Brain Online Video Award)」。今回は広告制作の最前線で活躍する一次審査員の皆さんに、若手の頃の経験や、映像制作において意識しているポイントを聞きました。最後には応募者に向けての応援メッセージもお届けします(本記事は月刊『ブレーン』2023年1月号からの転載記事です)。

第10回BOVA 一次審査員の皆さん
〈ディレクター〉大柿鈴子小野田玄隈本遼平、金野恵利香、洞内広樹
〈プランナー〉有元沙矢香小島翔太佐藤雄介水本晋平吉兼啓介

本日は、TYO WHOAREYOUのディレクター 金野恵利香さんのコメントを紹介します。

こんの・えりか

TYO WHOAREYOU ディレクター。1989 年青森県八戸市生まれ。東京藝術大学美術学部先端芸術表現学科卒業。2013 年TYO入社。受賞歴にADFEST Fabulous Four 最優秀賞、ADFEST FILM CRAFT silver、D&AD Yellow Pencil など。

 

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Q1. 若手の頃に「成長につながった」と感じた経験を教えてください。

新人の頃はひたすら企画を考える日々でした。企画と演出の仕事は違う脳を使うのですが、企画の芯を捉えることは演出にも大切なことだと思うので、今となってはためになっていると感じています。

一方、初めの頃の演出の仕事はメイキングムービーや企画のV コンのものが多く、自分で編集まですることで、どのようにすれば見せるべきポイントをより魅力的にできるか、を考えるきっかけになりました。周りのスタッフが刺激的であればあるほど、新たな視点の発見につながり励みになっていますし、自分の財産にもなっているように思います。

 

Q2.ご自身が演出をする上で意識しているポイントは。

仕事によって変わったりするのですが、CM として見ている人を置き去りにせず、共感してもらえるものになっているのかは意識しています。

ビジュアルが強い企画のときに特に気を付けているのですが、CM では説明ができない、意味をなさないカットは不要だと思うので、表現が独りよがりにならないようにしています。そのため演出コンテの提出前や編集のときは、日をまたいで新しい目でチェックすることが多いです。

また企画から外れないことを前提に、自分が見てみたい! と思うカットを入れ込むことも大切なのかなと思います。絶対に譲れないカットを有することが、楽しんでつくるモチベーションになっています。

そして「その映像を人が見た時に面白いと思えるポイントがどこにあるのか?」ということを常に自問自答するようにしています。実際に制作を進めていく中で、そこで引っかかってしまうこともあるのですが、そのまま考えずに進むより、戻って思考することでジャンプアップしたなと思うことが多いです。

 

Q3. 動画制作を進める応募者にメッセージをお願いします。

素敵なCM、好きなCM ってなんだろう、って考えるいい経験になると思います。大変かもしれないですが、一緒につくる仲間と、悩みに悩みまくってください。チャンスはいろんなところに転がっているはずです。楽しみにしています。

BOVAは2023年1月27日まで応募受付中です。
詳細はこちらから