エイベックスは、音楽業界に多大な貢献をした吉田拓郎(同社所属アーティスト)へのメッセージ形式の30段広告を元旦に出稿した。
新聞広告は、「J-POPからの感謝状」と題し、人格を持ったJ-POPから吉田拓郎へと語りかけるような感謝の言葉が掲載されている。
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拝啓 吉田拓郎様
「帰れ!」
聴衆から一斉に野次を浴びた。
ビール瓶が飛んだステージもあった。
罵声の中で歌う。そんな季節だった。
それでもあなたは、やめなかった。変えなかった。
当時主流の「権威への批判」や「反抗」ではなく、
徹底的に「みんなにわかる」歌で。
時代に抗わず、時代を歌う。
そんな正直なあなたの歌が、私のー、
J-POPの礎になりました。
今はこのジャンルで、多くの人が歌っています。
当時とはまた違った混沌とした時代でも、歌は、人々の救いとなっています。
きっとあなたは「俺には関係ない」と言うと思います。
それでも言わせて下さい。
私を生み出し育んでいただき、ありがとうございました。
激動の中、あなたを貫いていただき、ありがとうございました。
これからも私はあなたを、あなたの歌を愛し続けます。
敬具
J-POPからの感謝状
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エイベックス プロデューサーの小井口悠氏は今回の広告について、「音楽業界に身を置く者として、私たちの世代はリアルタイムではありませんでしたが、吉田拓郎さんの当時の新たな試みと功績を知れば知るほど、感謝の気持ちをお伝えしたく、多くの方々の想いとご協力を経て、今回の広告を展開することになりました」と話す。
企画/コピーライティングを担当したのは、電通関西支社の小橋元樹氏。企画を進めていく中で「今のJ-POPがあるのは吉田拓郎のお陰だ」「吉田拓郎が出なければ、今のJ-POPはないといっても過言ではない」という言葉に出会い、着想のきっかけを得たという。
「その切り口で言葉にしていきたいなと思った時に、ふと、『もしもJ-POPに人格があって、J-POPさんが誰かに感謝しているとしたら、それは吉田拓郎さんなのではないか。』と考え、『J-POPからの感謝状』という企画に昇華していきました」
SNS上では「グッときた。愛しかない広告」「拓郎さんへのリスペクトに溢れている」「ありがとうavex」などのコメントが投稿されている。
スタッフリスト
- 企画制作
- avex +電通関西支社+Drive
- PR
- 小井口悠
- CD
- 佐藤慎一
- 企画+C
- 小橋元樹
- PRプランナー
- 吉良俊一郎、今直子
- AD+D
- 生形剛
- 製版+印刷
- トーン・アップ
- AE
- 関口卓彦、原澤秀典、大澤斉也
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