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倉成英俊×幅允孝「日本初のブックディレクターを育てた『伝説の授業』とは?」

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書籍『伝説の授業採集』の刊行記念トークとして、著者の倉成英俊さんとブックディレクターの幅允孝さんが登壇するイベントが行われた。本の中でも紹介される「本をツケで買っていい幅家の教育」のエピソードのほか、本に未収録の「伝説の授業」リストも大公開。ここでしか見ることのできない秘蔵の授業たちを、どうぞお見逃しなく。

イベントは2022年12月に文喫六本木で開催された。

倉成さんのターニングポイントに幅さんがいた!?

倉成:今日は、本の中で実家のお母様の「伝説の授業」を披露してくれた幅くんと一緒にお話ししていきます。

:実は僕のキャリアのスタートは元々この場所なんですよ。以前ここにあった青山ブックセンター六本木店という書店(注:イベント会場となった文喫六本木は、青山ブックセンター六本木店の店舗空間をリノベーションして使っている)で働き始めたのが最初で。大学を卒業して1年間はバックパックを背負って世界を放浪して、色んなお祭りを巡っていたんです。モントリオールのジャズフェスティバルとか、ツールドフランスとか。

倉成: 「伝説のお祭り採集」だね、それは。

:で、帰ってきたはいいものの就職活動にものすごく困りまして。青山ブックセンターはなぜかそんな僕を受け入れてくれて。当時お店の2階に建築とデザインの本棚があったんですけど、そこの担当が最初の仕事だったんですよ。

倉成:へええ。幅くんと出会ったのは、BACHを作った直後だったよね。デザインタイド東京というデザインイベントで僕がプロダクトを販売していたら、目の前におしゃれな本を売っている人がいて、それが幅くんだった。

:15年くらい前ですね。とにかくお金はなかったけど楽しかったし、その頃のご縁がこうやって続くのはうれしいですね。

倉成:その後も幅くんに仕事を手伝ってもらったことが2,3回あって。実は僕のターニングポイントとなるような企画もありました。まだコピーライターの時代に、寺山修司の没後25周年の企画を角川さんに頼まれて、どう企画したらいいかと幅くんのところに相談に行ったんだよね。

:ありましたね。

倉成:それまで、イベントはプロデューサーがやらなきゃって固定概念があったんだけど、幅くんがその場でバーっとメモを書いて、「詩のボクシングのイベントなんて、どう?」と。イベントってプロデューサーじゃなくても誰でも企画していいんだ、って気づいたのはその瞬間だったの。いまではイベントのプロデュースの仕事が多いけど、実はそこから始まってるんです。

:そうだったんですね(笑)。僕の場合は仕事の形がないところから始まったから、自分の領分を自分で決めてよくて、それで好き勝手やってきたんですよね。ブックディレクターという仕事も、自分で名乗りはじめてますから。

倉成:そんな感じで、仕事しながら、遊びながら刺激をもらってきた存在です。

伝説の授業を「採集」する基準とは?

倉成:この本では、国内外の教育、歴史上の教育、本や映画の中のエピソードなど紹介しているんですけど、最後に家庭内のすごい教育というコーナーがありまして。そこで以前聞いた幅くんの家の話を収録させてもらいたいと連絡したんだよね。

:倉成さんから突然「幅くんが家でどんな風に本を買って読んでいたのか聞かせて」と言われてね。そこで話した内容がこの本の19時間目に収録されています。

『伝説の授業採集』には全部で20の授業が収録されている。幅さんのエピソードは19番目に登場。

:完成した本をいただいて読んだら、いきなり面白くて。テーブルを拭くのが入社試験という、コピーライターの事務所の話がありましたよね。

倉成:仲畑貴志さんというコピーライターの巨匠の事務所ですね。

:こんなすごい授業が並んでいるのに、幅のおかんの話が入って大丈夫かというのが、率直にこの本を読んで思ったことです。

倉成:あはは(笑)。

:さっきのテーブルを拭く話、ネタバレすると、テーブルの面の拭き方ではなく、そのときに小口を拭けるか。または退屈な会議のときにテーブルの裏面に鼻くそをつける人がいるかもしれないから裏も拭けるか。要はテーブルを拭くという行為にさまざまな想像力が求められている。クリエイションというより妄想ですね。

倉成:イマジンのほうね。

:イマジンのほうの想像なんだけど、そういうものを大事にしている人間が仲畑さんの入社試験においては重要視されたというお話。面白いよね。この本には国内の企業の授業だけでなく、アフリカの授業もあったりして、多種多様な授業が採集されているなと。

『好奇心とクリエイティビティを引き出す 伝説の授業採集』(倉成英俊著)

倉成:そうですね。本に掲載する授業を選ぶにあたって絞ったチェックポイントが僕の中にあって、これがストライクだな、僕の中の好きな教育だなというものだけを選りすぐってるんですね。

:そうなんだ。

倉成:パッと見、好奇心をくすぐられる。でもすぐに意図がわからない。やっている途中もわからない。わからないけど、実はその裏に出題者の意図が隠されていて、授業を体験することでいつの間にか理解しちゃっている。そういう授業のみを集めているんですね。

:うんうん。

倉成:幅くんの実家の「ツケで本を買っていい」も、お母さんは子どもの頃の幅くんに企画意図を説明してないわけじゃないですか。そういうパッと見でやりたくなって、やっているうちにすごく学んじゃっている。そういうからくりになっているものがストライクゾーンなんですよ。

:そのストライクゾーンがいいんでしょうね。ともすると、いわゆる「広告的大喜利」になりかねないリスクがある企画です。本の冒頭に書いてある、「彼女(彼)と喧嘩しました。絵だけで謝りなさい」なんかは色々アイデアが出てくるんだろうけど、面白いことを発想したやつが勝ちというのが10年ぐらい前の広告の王道だとしたら、この本に収集されている授業は面白いことを言うだけでなく「学び」として成立している。学びって何かと言ったら、誰かの経験したことが自分の中を通っていくこと…通ってというより、刺さって抜けなくなるような状態をどうつくるのか、ですよね。

倉成:そうですね。

:アイデアの瞬発力だけではなく、それまで自分の中に蓄積されている経験が問われるところだと思うんだけど、そこに対して問いかけて、自分の中に積層している何かに対してノックしてくる。そこがちゃんと問われているから、この本は面白いんだと思います。

幅家の「ツケで本を買える」エピソード

倉成:それで幅家の教育の話も皆さんに知らせたいなと思って。本人から改めて話してもらっていいですか?

:幅家はツケで本が買えたんですよ。僕は愛知県の生まれなんですけど、名古屋よりもちょっと西側の津島という、当時は何もないと思っていた場所で。自分が本屋に行くといったら駅前の小さな本屋しかなかった。

倉成:うん。

:小学校1年生までお小遣い500円で、ビックリマンチョコ、筋消し、ミニ四駆、プロ野球チップスとか買うと2日でなくなるんですよね。それで困ったら行くところが街の本屋さんで。雑誌から本から人文科学、自然科学、マンガまで全部あるようなすごく小さな総合書店でした。おこづかいがなくなったらそこに行って、「幅です」と言うと本がもらえたんですよ。

倉成:それが面白いよね。

:子どもだからツケっていう概念すら知らないんですけど。コミュニティも小さくて、向こうのご家族も知ってるし、うちの家族も知ってるし、「幅くんのとこの子来てるね」と。その本屋さんはすごく牧歌的で、子どもが立ち読みしていても、店主が何一つ怒らないんですよ。夏休みには子どもたちが床に座ってひたすらマンガを読みまくるみたいなお店で。

倉成: うんうん。

:母は本が好きだったみたいで、家の本棚には志賀直哉、有島武郎、武者小路実篤など白樺派の本がいっぱいあって。同時代でいうと谷崎潤一郎、川端康成の本も。しかも『卍』や『片腕』などのなまめかしいエロティックな本はわざわざ蓋がある中に入ってるんですよ。

倉成:ふふふ(笑)。

:だから自分が好きな本というものを子どもにも共有したい気持ちとか、小さなコミュニティゆえに成立していたツケ制度だったと思うんですけど、自分が親になったときにちょっとわかったことがあるんです。

倉成:それは何ですか?

:子どもは意外と親の顔を見てモノを選んだりします。「これを買ったらこう思ってもらえる」とか。つまり親と本屋に行って買うと、自分をこういう風に見てほしいという1冊を選んでしまう。それがツケで買えるようになると、本屋の店内を自由に泳いで、好きに1冊を手に取れる。マンガであろうが雑誌、児童文学、どんなものでも何も言われなかったのがまたよかったなと。

倉成:本当にそうだよね。書店で親が「何でも買っていいよ」と言っても、いざその子がマンガを持ってくると「いや、それじゃなくて」と役に立つものに親が誘導してしまったりする。幅家はそれが全くないよね。

本×子ども×教育で広がるアイデア

倉成:幅くんは、神奈川県教育委員会の顧問もしていますけど、「本と教育の関係性」がもっとどうなったらいいか、何かアイデアはある?

:学校の図書館と保健室を合体させたいです。逃げ場が必要なんですよ。僕らが子どもの時もそうだったけど、人間関係とか、学校が終わった後も塾や習い事が入っているから日常の中の余白みたいのがなくなっていて。

倉成:子どもも忙しいよね。

:余白がないから、ガス抜きができるような場所が減ってるんですよね。僕たちが子どもの頃は、学校でちょっと嫌なこと言われてムカッとしたら、いつもとは違う道を歩いて、ザリガニ釣って楽しかった、みたいなことができたけど、今はそうならないじゃない?

倉成:うん。

:そういうときに本ってものは、色々な知らないところに運んでくれる。一方で、保健室も辛い状態になっている子が逃げ込める場所として機能していて。逃げ場というと言い方がよくないかもしれないけど、いい意味で何かを強制されない場所を、学校の中で確保しないといけないんじゃないかと。

倉成:なるほど。この前、高崎商科大の図書館から初めて「選書をしてください」と頼まれたのね。僕は半年前に「good title books」といういいタイトルの本だけを集めたウェブの本屋をはじめたんですけど、それを見て連絡をくれたの。

:倉成さん、うちの会社のライバルだ(笑)。

倉成:でも、「good title books」は始まったばかりだから、まだそんなに冊数がないんですよ。それで、学生と一緒にワークショップをすることにしたんです。大学の図書館の8万冊くらいの蔵書の中から学生と一緒に選書をして棚を作って。そしたら、借りる率が変わったんですよ。

:自分ごとになるからね。

倉成:そうそう。「good title books」でタイトルを並べているのは「好奇心くすぐりの刑」みたいなところがあって、世の中の好奇心を通じて違う道をつくっていくみたいな仕事だと思っていて。

今のは本のタイトルの話だけれど、もっと手前の話として「言葉」があります。学校教育で言葉についての好奇心の持たせ方に、もっとやりようがあると思っていて。教科書には文学作品が載っているけど、NETFLIX上でもSNS上でも本の帯でも広告でも、実は言葉はあらゆるところにある。

:広告のコピーも切れ味があるものね。

倉成:「世界中のどこからでもいいから、みんなが好きな言葉を持ってきなさい」という宿題を出せると思うのよ。それをアーカイブにして1冊にまとめれば、みんなのための言葉、みんなでつくった言葉の教科書ができる。

:それって、世の中のムードみたいなものに縛られる可能性もあるじゃないですか。要はその言葉を自分で使えているのか、ただ借りているのか、つまり血肉化しているかの違いはやっぱりあると思っていて。

倉成:うん。

:さっきの「刺さって抜けないようなもの」が何なのかを考えることは重要だと思います。そうやって血肉になっている言葉は使える道具になっている。何かを見たときに「うざい」としか言えなかった子が、なぜうざいのか、うざいの向こう側にある感情みたいなものを、うざいと言った対象の母親に説明できるとか。それが言葉というものを駆使する意味だと思うから。

倉成:そうだね。

:名言集みたいなものってみんな好きだけど、引用の怖さもあるんですよ。そこだけを切り取って自分の都合のいい感情を載せて、これってこういう本だよねと決めすぎちゃうので。そこは自分の仕事でも少し気をつけたいところで。

倉成:そこは先生の引っ張り方次第で、引用して持ってきたものを元にどうディスカッションに持っていくかだと思う。作者の思いは何か、ではない問いかけだよね。

:なんでその言葉に人は惹かれるのかとかね。

倉成:そうそう。なんで好きなのか、この考え方を応用したらどうなるのか、その言葉は好きじゃない、という子もいたりとか。言葉の教科書の広げ方も、色々あるなと思いますね。

書籍未収録の「伝説の授業」を紹介

倉成:ここからは、本に載らなかった「伝説の授業」未収録リストからいくつかの授業を紹介します(編集部注:権利の関係上、本記事では5つを掲載)。一つ目は野茂に電話する、という英語の授業。某ビジネス雑誌の編集長に伝説の授業ないですか?と聞いた時に教えてもらった話です。英語の授業の時間に、当時メジャーにいた野茂選手に電話をしようということになって、生徒たちがドジャースに電話して「野茂に繋いでくれ」と一生懸命英語で用件を伝えるという。

倉成:ハロー、マイネームイズ…とドジャースと交渉して、確か最後は本当に野茂が出たんじゃなかったかな?

:すごいねそれ。完全にイタ電のレベルじゃないですか、いっぱいかかってきたら(笑)。

倉成:(笑)。それで熱狂が伝わってきて、というのがあったらしくて。いいでしょう。あと、有名な授業も行きましょう。「弁当の日」をご存じの方はいますか?本にもなっています。

倉成:香川県の中学校の校長先生がはじめた、「生徒が自分で自分の弁当をつくってくる日」です。レシピも自分で決めて、食材も自分で買って、料理して詰めて、みんなで見せあって、写真撮って、食べて持って帰って洗うところまで一連の全部を子どもがするというプロジェクト。普段当たり前に親が作ってくれていたお弁当、それをいざ自分でやってみると、相当いろんなことがわかるわけですね。

次は、ちょっと面白い系です。

倉成:これは僕が電通時代に立ち上げた「電通Bチーム」のメンバーがセントマーチンに留学したので何か面白い授業はあった?と聞いたら挙げてくれました。出題意図までは聞けなかったけど面白い。

:どういうイラスト描くんだろう。見てみたいよね。

倉成:ディスカッションしなさい、だったらわかるじゃない?イラストにする、とさらにひねっているところが出題として新しいなと思って。次、行きましょう。

倉成:これは先輩のアートディレクターに教えてもらったもの。武蔵野美術大学の空間演出デザイン学科で体験したという、60年代、70年代から活躍されていた、とあるクリエイティブディレクターの話です。その方が特別講座で大学に来たときに、教室に入るなり「なんでこんな天気の良い日に電気をつけてるの。電気を消しなさい」と言ったそうなんです。蛍光灯と自然光の中で過ごすことはデザイナーにとって全然違う、というメッセージがあって、これが一番響いたと。

:オノ・ヨーコの『グレープフルーツ・ジュース』っぽいね。

倉成:最初のつかみでデザインとは何たるかを教えられたそうです。最後、幅くんと同じ家庭教育から持ってきました。

倉成:日立にとあるエネルギッシュな素敵な女性がいます。その方の結婚式に呼んでいただいて、その時に聞いた話。僕、結婚式に呼ばれるのが結構好きなんですよ。このご両親でこの子どもありなんだな、とか。

:わかる気がする。

倉成:この方はどういうご両親から育ったんだろうと思って、お母さんに近づいて「どんな風にしたらこんな女性が育つんですか?どういう教育方針だったんですか?」と聞いたのよ。親御さんは、特に何もしてないですって大体言うんだけど、今回もそうで。そしたら、そこに新婦がタタっとやって来て、「母からはいつも耳元で『Girls be ambitious.』とささやかれていました」と教えてくれたんです。

:(笑)耳元なんだね。

倉成:そう。これでこういう女性が育つことになったんだなと。こういう今回の本に載せていないものも含めて、いろいろあった伝説の授業リストから取材してできあがったのがこの本です。

世の中には多様な考え方で多様な教育をやっている人たちが脈々とずっといるぞ、というのがこの本で伝えたかったことで。有名無名問わず、本質的な教育って大事だなと感じてもらえたらいいなと思います。

:教育というと敷居高く感じるかもしれないけど、誰かから学ぶというか、自分以外の違う考えに寛容になれて、そこがよかったです。この本は「こうしなさい」と書いてないじゃないですか。あくまでもケーススタディがたくさん並んでいて、そこも距離感がいい気がしました。読者と書き手の距離がね。

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倉成英俊(くらなり・ひでとし)

1975年佐賀県生まれ。小学校の時の将来の夢は「発明家」。東京大学機械工学科卒、同大学院中退。2000年電通入社。クリエーティブ局に配属、多数の広告を企画制作。その最中に、プロダクトを自主制作し多数発表。2007年バルセロナのプロダクトデザイナーMarti Guxieのスタジオに勤務。帰国後、広告のスキルを超拡大応用し、各社新規事業部の新プロジェクト創出支援や、APEC JAPAN 2010や東京モーターショー2011、IMF/ 世界銀行総会2012日本開催の総合プロデュース、佐賀県有田焼創業400年事業など、さまざまなジャンルのプロジェクトをリードする。2014年より、電通社員でありながら個人活動(B面)を持つ社員56人と「電通Bチーム」を組織、社会を変えるこれまでと違うオルタナティブな方法やプロジェクトを社会に提供。2015年には、答えのないクリエーティブな教育プログラムを提供する「アクティブラーニングこんなのどうだろう研究所」をスタート。2020年7月1日Creative Project Baseを起業。Marti Guxieにより日本人初のex-designerに認定。

幅允孝(はば・よしたか)

有限会社BACH(バッハ)代表。ブックディレクター。人と本の距離を縮めるため、公共図書館や病院、動物園、学校、ホテル、オフィスなど様々な場所でライブラリーの制作をしている。安藤忠雄氏が設計・建築し、市に寄贈したこどものための図書文化施設「こども本の森 中之島」では、クリエイティブ・ディレクションを担当。最近の仕事として「早稲田大学 国際文学館(村上春樹ライブラリー)」での選書・配架、札幌市図書・情報館の立ち上げや、ロンドン・サンパウロ・ロサンゼルスのJAPAN HOUSEなど。神奈川県教育委員会顧問。