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「組む」を通じて腕を磨く デザイナー視点で語る、「アートとコピー」の魅力とは

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2021年の第一期、2022年の第二期ともに、数々の名コンビを輩出してきた講座「アートとコピー」。デザイナーとコピーライターが1対1で組んで毎月の課題に取り組むこの講座で、何を得て、どんな変化を起こせたのか。第三期の開講を間近に控え、デザイナー/アートディレクターから見た本講座の魅力を、第二期生として参加していた3人のアート生と講師の阿部広太郎さんにお聞きしました。

「自分のデザイン」を超える力を新しい出会いに託した

―最初にそれぞれの自己紹介をお願いします。

シュレスタ:東北新社でデザイナーをしているシュレスタです。ふだんはポスターやチラシ、Web、ロゴなどさまざまなものをデザインしています。

シュレスタまな 氏
デザイナー、アートとコピー2期生

1995年大阪府生まれ。武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。広告を中心に、ロゴ、web、イベント関連など様々なデザインを制作しています。ヤングカンヌ2022デザイン部門国内シルバー、ヤングカンヌ2023デザイン部門国内ショートリスト。

中村:FACTというADKグループのクリエイティブブティックでアートディレクター(以下AD)をしている中村です。現在4年目で、アパレルや飲料、日用品メーカーなどさまざまなクライアントの広告デザインをしつつ、好きが高じてファッションブランドの立ち上げや音楽のアートワークも手がけています。

布野:島根県に住み、「あしたの為のデザイン」という会社の代表をしているADの布野と申します。デザイナーとしてJAGDAの会員でもあります。

―みなさんが講座にエントリーされた理由を教えてください。

シュレスタ:私は同じ社内にコピーライター(以下CW)の知り合いがいなかったので、仕事や公募などご一緒できるCWと出会いたかったのが参加を決めた最大の理由です。これまで自分でも公募にも挑戦してきて、それなりに良い位置まで行ったこともあるのですが、特に新聞広告系の公募はコピーが重要なのでデザインの力だけではなかなか結果に結び付かず悩んでいました。かといってお仕事で出会う他社のCWさんは年上でベテランの方が多いのもあり、気兼ねなく公募に誘うこともできず。「この講座でコピーをしっかり学んでいる人と出会って、一緒に組めるようになりたい!」と思ったのがエントリーの理由です。

中村:私も少し似た境遇でした。私のいる会社は私を含めて8人の組織で、20代も自分だけ。クリエイティブに年齢は関係ないですが、同世代や今まで組んだことのない「CWと組んでアウトプットする機会」がもっとあるといいなと思っていましたし、組織の枠に縛られず、新しい考え方や価値観の人と出会って一緒に何かつくれたらと思っていました。もう一つの動機は、自分と同じかそれ以上の熱量の人と出会うことで、自分の限界をブレークスルーしたいという気持ちがあったことです。

中村心 氏
FACT ジュニアアートディレクター、アートとコピー2期生

2019年ADKに入社、2021年よりFACTへ参画する。アパレル/プロスポーツチーム/飲料/輸送/旅行代理店/証券などのクライアントを担当し、キャンペーンビジュアルの企画・制作からCI/VIの設計・デザインをはじめ、TVCM、デジタル施策、アクティベーションにも携わる。ファッションと音楽を愛し、個人としてもアパレルデザインや音楽イベントのアートディレクション、楽曲アートワーク制作などを手がけ、DJとしても活動中。2021年ヤングカンヌ国内/デジタル部門にてSILVER、2022年ヤングスパイクスアジア/デジタル部門にてGOLDを受賞。「素直に、謙虚に、愚直に。」がモットー。

受講に至った直接のきっかけは、宣伝会議のARTSという講座でご一緒した方がたまたまアートとコピーの一期生で、「この講座、すごくいいよ」とお薦めしてもらったことでした。

布野:私の参加理由は非常にミーハーなものなのですが、田中泰延さんというコピーライター/ライターの方が2021年に阿部さんと一緒にされていた新刊書籍のオンラインイベントがきっかけです。そのイベントに申し込みをする際に、「お二方それぞれのサイン本を一緒に買うプラン」があったので、せっかくだからそのプランにしたところ、届いた阿部さんの書籍『それ、勝手な決めつけかもよ?』の方に「勝手に自分をみくびらない」と直筆で書いてあって。すごくハッとしたんです。

私は日本でも人口が二番目に少ない島根に住んでおり、たまたま印刷会社に就職したから制作に就き、そこからデザインをしている。世の中のこともよくわからないうちからとにかく頑張ってきて、自分なりの考えも持ってはいるけれど、「どうせ自分は大したことがない」と心のどこかで思っていたんです。それがこのサインを見て、自分は自分をみくびっていたんだなというのがすごく胸に刺さったんです。

それで、機会があれば阿部さんの講座を受けてみたいなと思っていたところ、たまたまTwitterでアートとコピーの告知が流れてきたので、思い切ってポートフォリオを提出させていただきました。
 

発見を大事にする。それが自分の道になる

―講座の中で印象に残っている言葉を教えてください。

布野:私は、どれか一つというよりは、阿部さんが受講生の制作物に対してされているコメントの柔らかさが印象に残っています。たとえば「ちょっと複雑に見える……かな?」とか「◯◯がカギになりそう」とか。厳しいことを言って受講生の自信をへし折るような講座も世の中にはあると思うのですが、この講座では、受講生が純粋な気持ちでつくってきたものの良いところを伸ばそうという気持ちを感じました。

布野カツヒデ 氏
アートディレクター/アートとコピー2期生

島根県在住「つちのこ」を愛し探すアートディレクター。つちのこ学会西日本ブロック副ブロック長兼島根支部支部長。島根県出雲市にあるデザイン会社、株式会社『あしたの為のDesign』代表取締役。田舎でクリエイティブな仕事を続けることの理想に迷走し、自信を失いかけていたコロナ禍、阿部 広太郎さんの「勝手に自分をみくびらない」という言葉と巡り合い。本講座を知り参加。島根広告賞大賞。公益社団法人全日本広告連盟(全広連)鈴木三郎助地域キャンペーン大賞選考委員会特別賞。第60回 JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール 新聞部門 JAA賞グランプリ。

阿部:私自身、企画やグラフィックの答えを「これだ!」と決めつけることなく「なんと言えばこの感覚や受けた印象が伝わるかな」を探りながら皆さんと共有したいと思っています。

布野:もう一つ印象に残っているのは、最終講義の際に、ゲスト講師で来られていたADの副田高行さんが「君が僕を選んで、この場に連れてきたんじゃないか」と笑いながら阿部さんにおっしゃっていたこと。この学び合う空間そのものを阿部さんがつくり上げたんだなというのが改めて感じられて、深く印象に残っています。

阿部:副田さんは70代で現役バリバリで制作されていて、これまで「組んでつくる」ということを誰よりも実践されてきていると思うんです。その大きな熱量に、第2回目の講義と最終講義の二度のタイミングで参加する皆さんに触れていただいています。

中村:私も副田さんの言葉で「作るな。発見しろ」というものが印象に残っています。副田さんご自身が若い頃に、他社で勢いのある会社があり、その会社のつくるものが世の中のトレンドになっていっていた時代があったと。でもその会社の真似をせず、その先に行かないといけない、そのためには発見が必要だというお話でした。私自身、駆け出しということもあって「今の世の中、一般的にどういうものが良いとされていて、どういうものは評価されないのか」クリエイティブにおける流行のようなものに流されそうになっていました。ですがオリジナリティのあるものをつくる(=その商品やブランドにしかない魅力を世に出て埋もれないように表現する)には、それを超えていかないといけないんだなとこの言葉を耳にして再認識しました。

もう一つ印象に残っているのは、阿部さんの「『伝える』ではなく『伝わる』」という言葉です。企画やプレゼンをするとき、つい一方的に「伝えている」という意識に陥りがちですが、果たして相手の立場に立ったとき、それで本当に伝わっているのか?ちゃんと相手の記憶に残る伝え方ができているのか?
自分の考えや発言を相手に『伝わる』ようにするには、今意識している以上にもう二回りくらい丁寧に、気を配る必要があるんだなと思いました。

阿部:副田さんからは、「こねくり回してつくるな」というメッセージを頂きましたよね。そこに必ずある何かを見つけて、それを起点にしてつくることでオリジナリティが出てくるんだ、と。

シュレスタ:私も副田さんの言葉では印象に残っているものが多く、「椅子取りゲームに加わるな。自分だけの椅子をつくれ」というのもその一つです。王道を追求するか、裏道を発見するかは人それぞれではあるのですが、その言葉を聞いて、「自分だからこそできることをやりたい」という気持ちがとても強くなりました。もう一つは阿部さんの言葉で「そこにI LOVE YOUはあるか」というものです。これはポートフォリオのフィードバックの回に出た言葉だったと思いますが、私自身、ポートフォリオは「作品を並べて出せばいいでしょ」という認識だったのを反省しました。仕事でも、慣れてくるとつい「作業をこなす」感覚になることもありますが、一つ一つに心を込めてつくった方がいいし、そうしていきたいなと思いました。

阿部:仕事だと、完成させることが最優先になってしまうこともあるのではないかと思います。ここぞという時におもいきり心を込めると、それが誰かの琴線に触れて、物事が思いがけず面白い方向に転がることもありますね。
 

本気同士の掛け算が人生すらも変えていく

―卒業後の変化を教えてください。

シュレスタ:私は、つくる時に取り組み方にも工夫するようになりました。これはこの講座で何人もの方と組ませていただく中で徐々にわかってきたことなのですが、最初にお互いのことをよく話して理解して、目標を決めるという最初のセットアップが非常に大事なんだなと学んだんです。ターニングポイントになったのが、noteの「やってみた大賞」に応募するという課題で、金沢に住むCWの相方と組んだことでした。

その回では何をやっても良かったのですが、「どうせなら私たちにしかできないことをしよう」という話になり、そこから東京と金沢で1枚のキャンバスをリアルに郵送で往復させながらアート作品をつくりあげる「交換アート」という企画に着地しました。「自分と、この相手だから」をちゃんと突き詰めていくと、ユニークなものが出来上がるんだなというのが印象深かったです。

中村:私は「こなすではなく超える」を意識するようになりました。広告は色々な制約の中でつくられるものですが、「その条件ならこれはできないよね」「納期が短いからこれ以上は無理だ」と、最初からその制約に無意識に縛られていたところも自分にはあるような気がしたんです。

でもどこかでは逃げずに真剣に向き合っていくことで、自分の能力だったり、皆で出し合っていくアイデアの質だったりを、一つでもより良い方へと超えさせていけるんじゃないかという気持ちになりました。これは毎月課題を続ける中で芽生えてきた感情です。

布野:私の場合は、まず、講座修了後にいきなり「JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール」のグランプリをいただくという、とびきり大きな変化がありました。この仕事は新聞社がクライアントで、CWは日下慶太さんという有名な方。全国的になり手の少ない新聞配達員さんにスポットを当てつつ、最後の方では新聞記者さんや、手元に届く読者の方にも光を当てていくシリーズでした。

時期的にはちょうどこの講座が始まった前後からスタートした仕事だったのですが、序盤では打ち合わせでほとんど意見することができず、日下さんのおっしゃることに「そうですね!」「それいいと思います!」ばかり言っていて。日下さんにも「そうじゃなくて、ADとしての布野さんの意見が聞きたいんです」と言われてしまうくらいでした。それが、講座で「みんなでいいものをつくっていくんだ」「そこに向かって集中するんだ」という空気にずっと触れ続ける中で、「ああ、自分をみくびっている場合じゃない。やるしかないんだ」と背中を押されてきて、最後の方では自分の意見を出せるようになっていったんです。

たとえば、日下さんの撮影した写真。「写真家の写真を補正するのは失礼だろう」と思って手を出せないでいたところを、より「いいもの」をつくるためにどんどん手を加えるようになりましたし、たくさんの写真を見比べる中で自分の撮った写真が一番いいなと思った時には自分の撮ったものを使うという判断もできるようになりました。結果として、非常に良い仕事になったと思っています。

―最後に、この講座をどんな人にお薦めしたいですか?

シュレスタ:本気の仲間を見つけたい人にお薦めします。大前提として自分が本気である必要があるんですけれど、本気の人同士が組み合わさると一人でやるよりやはり強い。本気になった数だけ成長できると思いますし、その実践を繰り返す機会もこの講座にはたくさんありますから、一つが良い評価じゃなくてもそれを糧にしてまた前に進めるんじゃないでしょうか。

中村:私も、本気で向き合える相手を探している人に薦めたいです。自分の近くにCWやADがいないという具体的な悩みに限らず、「今の環境には同じ熱量や本音で向き合える人がいないかもしれない」「もっと違う価値観や考え方を持っている人と出会ってみたい」と感じているなら、この講座が良い出会いの場になると思います。この講座で7回、8回と、毎回異なる相手と組む中で相棒と呼べるような方が見つかるかもしれませんし、組まなかった相手でも同期として頑張っている姿を見ていると「いつかあの人と一緒につくってみたいな」と思えることもあるかと思います。

もう一つ、「自分はこのままでいいんだろうか」と漠然と不安を感じている人にも良い講座ではないかと思います。私自身、受講した頃、どん底だったわけでもないし、会社に不満があったわけでもないんですけど、なんとなく年次を重ねるごとに「このままでいいのかな?」という思いが根っこのところにあった気がします。そこをよくよく自分に問いかけてみると、もう一つ壁を越えていきたいという思いがあって、そういう人にはすごく価値のある講座になると思います。

布野:私は「名乗りを上げたい人」、そして「見つかる努力をしたい人」にお薦めします。中には「私が自己主張なんておこがましい」と遠慮しがちな人もいるかもしれませんが、今これを読んでいる人が、今せっかく頑張っているなら、ちょっとだけ勇気を出して、ちょっとだけ見つかりにいってもいいかもと思うんです。

私自身、地方都市に住んでいて色々悩みながら仕事してきました。でも、どこに住んでいても、どんな規模の仕事をしていても、人間って悩むことは結構一緒で、だったら頑張っている気持ちも一緒。「自分なんて」とみくびらず、ちょっとだけ前に出て、見つかりにいく努力をしてみてはどうでしょうか。私はこの講座に参加させていただけて本当に良かったです。

阿部:皆さんありがとうございました。この講座はコピー案やデザイン案を手取り足取り添削する講座ではなく、誰かと組む上での姿勢をお伝えした上で、実際にコンビで制作をしていく講座です。どんな講座になるか、何が得られるかは参加される皆さん次第です。熱い気持ちを持った方々のご応募をお待ちしていますし、私たちも皆さんの舞台を全力で用意したいと思っています。

阿部 広太郎 氏
電通 コピーライター

電通入社後、人事局に配属されるも、クリエーティブ試験を突破し、入社2年目からコピーライターとして活動を開始。自らの仕事を「言葉の企画」と定義し、広告クリエーティブの力を拡張し、社会と向き合う「クリエーティブディレクター」を目指す。2015年より、連続講座「企画でメシを食っていく」を主宰。「企画する人を世の中に増やしたい」という思いのもと、学びの場づくりに情熱を注ぐ。著書に『待っていても、はじまらない。ー潔く前に進め』(弘文堂)、『コピーライターじゃなくても知っておきたい 心をつかむ超言葉術』(ダイヤモンド社)、『それ、勝手な決めつけかもよ? だれかの正解にしばられない「解釈」の練習』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。

(質疑応答)

Q. 受講生の年齢層は?

A. 過去の受講生のボリュームゾーンは20代前半〜30代前半で、下は大学4年生や新社会人の方、上は45歳くらいまでの幅がありました。ただ大前提としてこの講座には年齢制限を設けておりませんので、年齢は気にせずどなたでもエントリーください。
 

Q. 一度の講義は2時間ですが、その中で作品に対する講評はどれくらいの時間をとりますか。

A. 講師にもよりますが、基本的にはできるだけ作品へのフィードバックの時間を長くとるようにしています。目安として1時間以上は講評であることが多いです。なお、提出していただいた課題は講義の数日前に受講生の皆さんには共有し、目を通していただいてから当日の講義に臨んでいただく形をとっています。事前に目を通すことで、講師の基準ではなく「自分は何がいいと思うか」をよく考え、自分の「選ぶ目」を育てることも大切にしていただきたいという思いからです。
 

Q. 参加者には未経験者も多いですか。

A. アート生はデザインのスキルが必要なため、仕事でもデザイナーをされている方や、何らかの形でデザインの経験がある方がほとんどです。一方でコピー生はコピーライターという肩書きではない方(プランナー等)や学生の方も多くいらっしゃいます。受賞歴という意味では、すでに賞をたくさん獲られているような方たちが多いということはありません。
 

Q. 未経験者はポートフォリオに何を書けばいいですか。

A. 阿部:そこを考えることこそがクリエイションのスタートです。これまでご自身のしてきた活動を、伝わるように楽しくまとめていただければと思います!
 

Q. 課題は、広告賞に応募することを前提とした「中間の制作物」を出すことが多いですか。

A. 第三期でどのような課題を出すかは検討中ですので、ぜひ本番を楽しみにしてください!(第二期においては広告賞とは関係のない課題もありました。)広告賞に出すものについては、講座の時点で中間物というよりはその時点での最高のもの(完成物)を出していただきます。ただし公募の締め切りは講座より後になりますので、講座でのフィードバックを受けてブラッシュアップをした上で本番に提出することも可能です。
 

Q. 作品へのフィードバックで印象的だったものは?

A. シュレスタ:副田さんに「あまりよくわからない」と正直な感想をいただいたことです。自分ではわかっているつもりでも、生活者がパッと見たときにはそういうふうには捉えてもらえないんだなという点がずっしりと来ました。
布野:私はフィードバックの言葉そのものよりも、コピーライターの方たちがタイトル一つにも気を配ったりしている点や姿勢など受講生の真剣な取り組み方ひとつひとつに感心して、すごく勉強になりました。
中村:阿部さんから広告賞に挑む姿勢は「総スカンか、グランプリか」だと言われたことが印象に残っています。グランプリを獲る作品は大体が相当振り切っていて、他と被らない「違う視点」を持っています。私自身もホームランを狙うにはどうしたらいいかを意識するようになりました。
 

Q. 二人でつくる上での取り組み方は?

A. 布野:私は島根にいるので基本的に打ち合わせは全てオンラインでした。新しいコンビが発表されたらすぐにFacebookで連絡を取り、時間を合わせて画面上でお会いしました。ひとつの課題あたり3回は打ち合わせできたらと思っていましたが、忙しくてできないこともありました。組み方の中身としては、最初の方はCWの出した案に後から私がどう絵をつけるか考えていく方法をとっていましたが、そのうちに二人で出したアイデアに対してCWは言葉で筋を通していく、私は絵を作っていくという役割分担に落ち着いていきました。
シュレスタ:私は徐々に打ち合わせの回数が増えて、最後の方では組んだ時点で5回の打ち合わせの日程を押さえて進めていく方法になっていきました。組み方も最初は手探り状態でしたが、初回の打ち合わせでちゃんと自己紹介して、得意分野や好きな広告、目標を共有した上で進めるとうまくいきやすいと思うようになりました。
中村:私の場合、対面での打ち合わせを「最低1回」、理想を言えば「初回」と「最後の詰め」の2回はやりたいと思っていました。相手のことを深く知る、企画をグッと詰める時にはやっぱり同じ空間にいた方が密度の高いコミュニケーションが取れると思うからです。進め方としては、まず初回の打ち合わせでは自己紹介をしつつ、企画ではお互いの領域に縛られずに、私もコピーの案を出したり、相手も絵的な提案をしてくれたり、ざっくばらんに話すようにしました。その後、何度か出しては揉んでを繰り返し、作品の方向性が絞れたらその先は専業制にすることが多かったです。
事務局:タイムラインとしては、講座の最後に次のコンビが発表され、そこから互いに自己紹介して取り組みをスタート。制作期間は平均3週くらいあり、提出締め切りから数日後に講座の当日という流れです。

広告業界を超えて活躍する、最強のコンビを、ここから。

コピーライター養成講座×アートディレクター養成講座
「アートとコピー」コース 阿部広太郎クラス

 

第3期、エントリー締切(2月16日)迫る!
コピーライターとデザイナー・アートディレクターが共に学び、切磋琢磨し合う特別な講座です。
 

◯2023年3月4日(土)開講
◯コピーライターとデザイナー・アートディレクターをそれぞれ25名ずつ募集します。
◯2023年2月16日(木)エントリー締め切りです。
◯エントリーのためにはポートフォリオ提出が必要です。
 

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