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TDC2023展を4月に開催、最高賞は幸洋子氏のアニメーション作品に

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文字の視覚表現を軸にしたグラフィックデザインの国際賞「東京TDC賞2023」(主催:東京タイプディレクターズクラブ)の成果を披露する「TDC 2023」が、3月31日からギンザ・グラフィック・ギャラリーで開催される。会期は4月28日まで。入場無料。

今回は3679点(国内:1983作品、海外:1696作品)の応募があった。グランプリを受賞したのは、映像作家の幸洋子氏が制作したアニメーション作品「ミニミニポッケの大きな庭で」だ。

同作品は2022年8月に公開された、約6分半の短編アニメ。日ごろ描きためた絵日記からいくつかの絵を抜粋し、アニメーションにするという試みだ。さらに完成した絵を見て詩を考えるという工程を繰り返し、視覚表現を文字や声で表現しながら完成した。

幸氏は受賞にあたり、次のようにコメントを寄せている(一部抜粋)。

「本作は絵日記の中からいくつかの絵を抜粋し、アニメーションにしてみるところから始まりました。その日感じた新鮮な感覚を崩さぬように、小さなフリップブックの最初のページに絵を書き写し、次のページからは、前のページの線に沿って動きを描いていきます。(中略)そのように出来上がったアニメーションは、最初の絵日記の文章の意味合いからはかけ離れたものとなっていったので、新たな詩を考えました。(中略)音楽担当のhonninmanに詩も発声してもらい、絵、詩、声、音楽を交換し合いながら制作しました」。

授賞式は4月初旬に予定しているが、詳細については3月に決定する予定。

グランプリ

幸洋子
「ミニミニポッケの大きな庭で」
アニメーション
 

タイプデザイン賞

褚俊尧 Junyao Chu (中国)
「15」

 

ブックデザイン賞

OK-RM (Rory McGrath and Oliver Knight) (イギリス)
「The Archive of Dark」(Kirstine Roepstorff and InOtherWords)

 

RGB賞

A DECADE TO DOWNLOAD PROJECT TEAM
「A DECADE TO DOWNLOAD – The Internet Yami-Ichi 2012 – 2021」

 

特別賞

立花文穂
「球体9 オポチュニティーズ」
トライアル

 

TDC賞

岡崎智弘
「紙工視点2022」(福永紙工)
映像


 

M/M (Paris) — Michael Amzalag + Mathias Augustyniak (フランス)
「Fossora Typeface」(Björk — One Little Independent Records)
Typeface / Animation


 

Han Gao (中国)
「Frankenstein Itself」
書籍


 

Nanjing Han Qing Tang Design (中国)
「Kent」(SDX Joint Publishing Company)
書籍


 

M/M (Paris) — Michael Amzalag + Mathias Augustyniak(フランス)
Paul McNeil(イギリス)
「Letters from M/M (Paris)」
書籍


 

Rok Hudobivnik (スロベニア)
「I say you, but you hear me (Paul Elliman’s Workshop Announcement)」(Yale University School of Art)
ポスター