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来店動機の促進に寄与 コメダのファンコミュニティ「さんかく屋根の下」

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大手喫茶店チェーン「コメダ珈琲店」には、全国各地に熱狂的なファンが存在している。
そのファンたちが集う起点の場を担っているのがオンラインコミュニティの「さんかく屋根の下」だ。顧客によってファン度合いが異なっていても、そこに集う皆が楽しめる場を運営するために必要なことをコメダの松岡達矢氏、伊藤綾子氏に聞く。

本記事は『宣伝会議』2023年6月号(5月1日は発売)>からの転載記事です。

(右)コメダ デジタル コミュニケーション部 松岡達矢氏
(左)コーポレートコミュニケーション部 兼 デジタル コミュニケーション部 伊藤綾子氏

ファンイベントの可能性を拡げる「さんかく屋根の下」

全国に喫茶店チェーンのコメダ珈琲店を展開するコメダは、「さんかく屋根の下」というファンコミュニティを運営している。コロナ禍で初めて緊急事態宣言が発出された2020年3月から運営を開始した。

開設の目的は、もともと運営していた「コメダ部」というコメダ珈琲店ファンが実際に店舗に集まるイベントの可能性を拡張すること。
本社がある名古屋を中心に、東京、大阪など都市部の広い店舗で行うことが多かった「コメダ部」をオンラインでも実現することで、物理的な距離の問題で参加が難しかった地方のファンの参加促進や、店舗の規模の関係上どうしても参加人数に制限が設けられてしまうという課題を解決するものとして開設したのが「さんかく屋根の下」だった。

コメダ「さんかく屋根の下」。

「さんかく屋根の下」には、掲示板や、企業からのニュース配信機能、写真投稿機能、イベントの参加や企業からのお題に回答する投票機能など、コメダ珈琲店について語り合える場をいくつも内包している。各コミュニティの閲覧は誰でも可能だが、投稿や投稿に対する「いいね」「コメント」などのアクション、お題への投票などは会員のみができるシステムだ。

ファン度に応じて楽しめる多様なコミュニティを提供

この「さんかく屋根の下」の運営を担当しているのが同社デジタル コミュニケーション部の松岡達矢氏。開設から約1年半が経過した2021年9月からコミュニティ運営に携わっている。

松岡氏が担当になって実際に感じたコミュニティ運営の興味深い点は、各顧客の「ファン度の濃淡がわかること」だと話す。全国に店舗を展開するチェーン店だからこそ、顧客理解の解像度を高めることには難しさを感じる企業も多いはずだが、コミュニティの運営は、この課題の解決策としても機能しているという。

「『さんかく屋根の下』では先述のとおり、さまざまな投稿の場やレスポンスの場を用意しています。その目的は、会員であるユーザーの“ファン度合い”に応じた楽しめる場を提供するためです――。

本記事の続きは、月刊『宣伝会議』6月号(5月1日発売)にてご覧いただけます。

月刊『宣伝会議』6月号(5月1日発売)

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