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日本は「お金が欲しい」が最上位、「愛を信じる」が最下位 博報堂「グローバル定点」

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博報堂生活総合研究所は、生活綜研(上海)、博報堂生活総合研究所アセアンと協働し、日本・中国・アセアンの生活者の意識や価値観、行動を把握することを目的とした初の8カ国調査「グローバル定点」を実施した。

調査期間は2023年1月10日~31日。調査地域は日本(首都圏・阪神圏)、中国(北京・上海・広州)、アセアン(タイ・ベトナム・インドネシア・フィリピン・マレーシア・シンガポール)の8カ国11エリアで、15歳~59歳の男女11,000人(11エリア×各エリア1000人)を対象にインターネット調査を行った。

8カ国比較で日本の特徴を分析すると、最上位に「お金が欲しい」「自分の将来イメージは暗い」「人をうらやましいと思うことがある」などが、そして最下位に「愛を信じる」「今後、自分の経済的な状態は楽になると思う」が挙がるなど、他国に比べて悲観的な日本の生活者の姿が浮き彫りになったという。

発表データの一部は以下の通り。

地球環境の保護

日本で「地球環境の保護につながる行動をしていない方だ」という人が67.0%で突出して多い。性別・年代別で見ても60%を下回ることはなかった。一方、他の7カ国は、性別・年代別も含め、10~20%台にすぎない。

将来イメージ

日本で「自分の将来イメージは暗い」と悲観する人が43.7%で目立ち、特に男性(50.7%)が女性(36.8%)に比べて多くなっている。年代別では40歳以上が50%前後で高め。

「お金が欲しい」人は6割

日本で「お金が欲しい」人は60.6%。50~59歳が54.2%でやや低めとなっているのを除き、どの層も60%前後で高くなっています。

今後の経済状態

「今後、自分の経済状態は楽になると思う」への回答率は、日本以外の各国が50~80%台のハイスコアの一方、日本のみ11.3%の低水準。日本は性別による違いはさほどないものの、年代が上がるにつれ、スコアが下がる傾向があるという。

「愛を信じる」は最下位

「愛を信じる」は日本で17.3%と低く、特に女性(19.5%)より男性(15.2%)が低め。また、日本では年代が上がるにつれてスコアが下がり、50~59歳(12.7%)は15~19歳(27.2%)の半数以下となっている。

体力づくりや健康のために運動をしている

「体力づくりや健康のために運動をしている」人は日本で23.9%にすぎない。特に女性(19.8%)が低く、他国と比較しても唯一の10%台に留まっている。

親の老後の経済的な支援

日本では、「子どもは親の老後の経済的な面倒を見る方がよいと思う」が8.3%で低水準。層別で見ると、男性(10.4%)と15~19歳(14.0%)が10%台で高めではあるものの、それでもなお他国との差は大きく開いている。