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職業カメラマンとは一線を画す「旅人の目線」-佐藤健寿氏(月刊『宣伝会議』「私の広告観」出張所)

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月刊『宣伝会議』では、社会に大きな影響を与える有識者が、いまの広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているのかをインタビューする企画「私の広告観」を連載中。ここでは「私の広告観 出張所」として、インタビューの一部や誌面では掲載しきれなかった話をお届けします。今回登場するのは、写真家の佐藤健寿さんです。

佐藤健寿氏

写真家。世界の民俗から宇宙開発まで、世界120カ国以上を巡って幅広いテーマで撮影。代表作『奇界遺産』シリーズ、『世界』ほか。写真展「佐藤健寿展 奇界/世界」(高知県立美術館等)、「世界 MICROCOSM」(ライカギャラリー東京等)ほか各地で開催。TBS「クレイジージャーニー」ほか出演多数。

Q1. 好奇心で撮影したミステリースポットのエリア51が写真家への道を歩むきっかけになったそうですね。

サンフランシスコのスクールで写真を学んでいたのですが、夏休みの課題でアメリカの州どこかひとつを選んで撮影することになりました。ネットの投稿サービスメディアにエリア51の写真をアップしたところ雑誌やWebメディアから使わせて欲しいと問い合わせを受けました。当時は現在ほどには、インターネットが発達していませんでしたし、ましてやSNSもない。そんな中で僕の写真を見つけてくれて、使いたいと連絡をくれて。こういう場所の写真って、意外とちゃんと撮影されていないんだなと。旅も撮影も楽しかったし、その写真を見たいというニーズも満たして、一挙両得どころか3つも得した気分になりました。

Q2. 撮影の際にこだわっている「旅人の目線」とはどういったものですか。

対象物をありのままに撮ることを意識しています。例えば、ある場所に住む少数民族を撮影する際、実際にはすぐそばに街があるのに、あたかも現代から断絶された暮らしをしているかのように切り取って見せるようなメディアの手法は取りたくないんです。近代的な暮らしをしている人々のそばで、伝統を守った暮らしをしている民族というギャップの、見たままのおもしろさを撮るという素直な目線の画角の方が、現代のような時代には合っていると思います。

奇界遺産の画像
奇界遺産2の画像
奇界遺産3の画像
「奇界フォトグラファー」の異名を持つ佐藤氏の代表作となる写真集『奇界遺産』シリーズ。
 

佐藤健寿さんのインタビュー記事は、月刊『宣伝会議』2023年10月号 に掲載。

月刊『宣伝会議』では、社会に影響を与える有識者の方々に、広告やメディア、コミュニケーションについて、どのように捉えているかを聞く、連載企画「私の広告観」を連載中。2022年12月分より「アドタイ出張所」という形で、アドタイで一部を紹介しています。

月刊『宣伝会議』デジタルマガジン では、本連載の過去10年分の記事を含め、10年分のバックナンバー全記事を閲覧可能です。

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