「想いの熱」と「願いの光」を表現 日本骨髄バンクのプロジェクトロゴ制作の裏側

本記事は 月刊『ブレーン』2023年12月号「エディターズチェック」に掲載しています。同じコーナーでは、『Arts and Media, volume 13 』の装丁、「すみや」の紙袋・包装紙・ステッカーの制作の裏側も取材。ぜひご覧ください。(詳細・ご予約は《こちら》 ※Amazonページに移行します)。

ロゴ 日本骨髄バンク #つなげプロジェクトオレンジ

日本骨髄バンクは、 9 月16 日 の「世界骨髄バンクドナーデー」に合わせ、認知向上キャンペーンとして「#つなげプロジェクトオレンジ」を開始した。このプロジェクトは、若年層のドナー減少を受け、より若い世代に認知を広げるために始まった。

マス広告主体のキャンペーンだけでなく、支援者の活動やSNS を介した発信を束ね、ドナーや患者を取り巻く家族や友人など関係する全ての人々にも焦点を当てることで、企業や団体も含む支援の輪を広げていく取り組みだ。

ステートメントを手がけたビーコンコミュニケーションズのコピーライター/クリエイティブディレクター 川見航太さんは、「最初に考えたのは、骨髄バンクのキーカラーであるオレンジに意味を持たせるということです」と話す。

オレンジが赤と黄色の混色であることから、赤を「誰かの役に立ちたいという、想いの熱」、黄色を「また元気になりたいという、願いの光」と捉え、その2 つの出会いとイメージカラーを重ね、オレンジの意味合いを定義している。

写真 #つなげプロジェクトオレンジ 名刺
名刺などにもロゴデザインを採用している。

「実際に採取を行ったドナーが、人の命を救ったという充実感を持って病院から帰っていくという話が印象に残りました。患者だけでなく、実はドナー自身の人生も良いものにするのだと知り、『LIFE』という言葉に集約しました」(川見さん)。

ロゴを手がけたのは、MR_DESIGNのアートディレクター 佐野研二郎さん。「ステートメントの色の表現を活かそうと考えました。オレンジの帯に赤と黄色のラインを入れ、ロゴの右側を上向きにすることで、このプロジェクトを右肩上がりのムーブメントにしようという思いを込めました」(佐野さん)。

「#つなげプロジェクトオレンジ」のフォントにも、想いを繋いでいくこの取り組みならではの工夫が。「手書き書体ですが、これは複数の方々に書いてもらったものを、寄せ書きのように一文字ずつ切り貼りしています。さまざまな人の手書き文字を活用することで、このプロジェクト自体が変化していくような、動きのある活動に見えることを大切にしました」と佐野さん。

ロゴは美しく完成されたデザインではなく、開かれたような『ゆるさ』、活動し続けている途中であるというイメージを大切にした。

「クライアントの活動に込める思いがとても深く、デザインもすぐにまとまりました。アイデアは悩んでひねり出すのではなく、クライアントからのオリエンテーションの中に重要なヒントがあるなと改めて実感しました」(佐野さん)。

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スタッフリスト

企画制作
日本骨髄バンク+Days+ビーコンコミュニケーションズ+MR_DESIGN
CD+C
川見航太
AD
佐野研二郎
D
村松弘友紀
EPr
河瀬大作

ECD:エグゼクティブクリエイティブディレクター/CD:クリエイティブディレクター/AD:アートディレクター/企画:プランナー/C:コピーライター/STPL:ストラテジックプランナー/D:デザイナー/I:イラストレーター/CPr:クリエイティブプロデューサー/Pr:プロデューサー/PM:プロダクションマネージャー/演出:ディレクター/TD:テクニカルディレクター/PGR:プログラマー/FE:フロントエンドエンジニア/SE:音響効果/ST:スタイリスト/HM:ヘアメイク/CRD:コーディネーター/CAS:キャスティング/AE:アカウントエグゼクティブ(営業)/NA:ナレーター



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