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完全性、正確性…自社データの“ 質” がより重視されるように データ資産への投資が企業の最優先課題になる

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マーケティング用語アップデートポイント「マーケティングテクノロジー」

マーケティングテクノロジーとは?

マーケティングテクノロジーは、顧客からの認知獲得やコミュニケーション、宣伝、営業、顧客のサポートなどに利用されるWeb技術やツールを指します。2000年代まではPCが中心でしたが、2010年代以降、モバイル機器やクラウド技術が普及して社会が常時オンライン化したことで、リアルタイムなデータ収集と分析やそれに基づくユーザー個々にカスタマイズされた体験提供が可能になりました。現在も新しい方法論、ツールやサービスが次々と生まれています。

(本記事は月刊『宣伝会議』2月号巻頭特集に掲載されているものです)

写真 人物 田口 裕氏

アンダーワークス
執行役員
マネージング・ディレクター
田口 裕氏

アップデートポイント①
マーケティングテクノロジーを活かすも殺すも顧客データの質次第となる!

デジタルマーケティング施策の実行や最適化に顧客データを利用することが必然になっています。利用する顧客データはある程度の量を蓄積しておくことも必要ですが、施策のパフォーマンスや成果を左右するのは次に示すようなデータの質です。競合優位性の確保において自社が持つデータの質が大きな意味を持つと思われ、企業は「データ資産への投資」を優先する必要があります。

  • 【データの質に関する要素】
  • 完全性:必要なデータが全て含まれている/正確性:誤情報が含ま
  • れていない/一貫性:データが一貫性を保っている/信頼性:デー
  • タが信頼できるソースや方法で収集されている/時間性:データが
  • 最新または特定の時間枠に適合している/適切性:データが特定
  • の目的やタスクに適している/ユニーク性:重複したデータがない

アップデートポイント②
データプライバシー強化で1stPartyデータの価値が増す!

テクノロジーの進化とともに複雑化する個人データ利用に対しては、2018 年にヨーロッパでGDPRが登場して以降、国内法規制もグローバル基準への調和が進んできました。個人情報保護法や電気通信事業法改正に伴う外部送信規律の導入のように、過去3年間で顧客の個人データ収集に対する企業の責任や義務が増えているほか、業界ではブラウザーの3rdParty Cookie の段階的な廃止が進む見通しです。顧客データの種類には、自社で収集した1stParty データや他社から提供される3rdPartyデータなどがあります。ユーザーから法規制に適合したポリシーに基づき、正当な手続きを経て獲得した自社のユニークなデータ(1stParty データ)の重要度がこれまで以上に高まると思われます。

…この続きは12月28日発売の月刊『宣伝会議』2月号で読むことができます。

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『宣伝会議』2月号(12月28日発売)

書影 宣伝会議2024年2月号
  • 特集
  • 2024年、マーケターの思考を
  • アップデートする15の論点
  • —法令、社会の動き、生活者トレンドから読み解く
  • 【12のマーケティング用語アップデートポイント】
  • ・マーケティングテクノロジー
  • 完全性、正確性…自社データの“質”がより重視されるように
  • データ資産への投資が企業の最優先課題になる
  • 田口 裕
  • ・アドベリフィケーション
  • 生成AIの浸透でMFA(made for ads)が大きな課題に
  • より精度の高い広告主側の対策が必要とされる
  • 武田 隆
  • ・広告メディアと監査
  • マスメディアにも広がる「広告監査」
  • コンプライアンス意識の高まりから日本国内でも関心高まる
  • 小久江士郎
  • ・顧客インサイト
  • 年齢・性別による差異は消滅する!?
  • 「消齢化」時代の本質的な欲求を理解するには?
  • 堀 宏史
  • ・生成AI
  • AIによる広告制作の変革が本格化
  • 企業の知財戦略に影響を与える法規制の動きにも注目
  • 岡本青史
  • ・デザイン思考
  • 生成AIが浸透する時代だから必要な「人間中心」の倫理観
  • Wicked Problemの解決にどうデザイン思考を生かせるか?
  • 柏野尊徳
  • ・データプライバシー
  • ポストCookie時代に注目のデータクリーンルーム
  • ユーザー同意の位置づけなど、真価が問われる1年に
  • 岡部耕一郎
  • ・リサーチビジネス
  • ビッグデータ時代に求められる
  • “リサーチ”ビジネスは適切なマネジメントの推進
  • 内田俊一
  • ・放送と通信の融合
  • 今やユーザーには放送と通信の区別はない?
  • 従来型のコンテンツ流通から新しいストリームの萌芽を迎える
  • 奥 律哉
  • ・地方創生とクリエイティブ
  • 移住、観光でもパーパスが選択の重要なファクターに
  • クリエイティブディレクターの起用が活発になる
  • 田中淳一
  • ・パーパスブランディング
  • 社員をリソースではなく、ソース(源泉)として捉える
  • 一人ひとりの伸びしろを引き上げるパーパスブランディング
  • 井上元気
  • ・グローバルマーケティング
  • 多民族と市場のインサイトを深く理解した
  • クロスカルチャー・マーケティングの重要性が増す
  • 作野善教
  • 【社会の動きとコミュニケーションビジネス3つの論点】
  • ・マーケティングにおける「人流データ」の活用
  • 秋本和紀
  • ・デジタル広告とカーボンニュートラル
  • 忍久保恵太
  • ・生成AIとフェイクニュース、広告活動への影響とは?
  • 恩田基輝
  • ・AdverTimes.人気記事で振り返る2023
  • ・広告・マーケティング業界 「2024年 年男・年女」の皆さんに聞いた今年の抱負