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データや数値にとらわれない 資生堂ジャパン若手マーケターのコミュニケーション設計_R30のホープたち

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次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する月刊『宣伝会議』の連載『R30のホープたち』。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は資生堂ジャパンメイクアップマーケティング部で活躍する藤井大樹さんに話を聞いた。

※本記事は月刊『宣伝会議』1月号の転載記事です。

写真 人物 藤井大樹さん

資生堂ジャパン
プレミアムブランド事業本部
メイクアップマーケティング部
デジタルマーケティング戦略グループ
アシスタントブランドマネージャー
藤井大樹さん

注目のマーケティングキーワード

生成AIモデル

メイクをするお客さまの顔は、それぞれ個性があり様々です。モデル等によるイメージだと、どうしても仕上がりを伝えられる限界がありますが、お客さま個人の顔の特徴に合わせたAIモデルなどが実現すれば、質感や色味まで、よりリアルに体験していただくことができるのではないかと考えています。生成AIに関しては著作権の問題などまだまだ整備が整っていない部分も多いですが、お客さまに新たな買い物体験の価値を提供できる可能性を感じています。

プロダクトアウトから市場の声を拾った価値提供へ

2022年に創業150周年を迎えた資生堂。機能を超えた体験価値を通じた新たな価値を創出することを重視している。こうした同社の戦略に魅力を感じ、2021年に資生堂ジャパンにキャリア入職したのが、メイクアップマーケティング部の若手マーケター、藤井大樹さんだ。

藤井さんは新卒で、外資系化粧品会社に入社し、マーケティング業務に従事していた。前職では担当する商品の中期成長戦略の策定からIMC戦略の企画・実行、さらにデジタル領域のECプロモーションやSNSまで幅広い業務を担当していた。

多岐にわたる経験ができる職場には満足していたが、プロダクトアウト発想に陥りがちなところに課題を感じていた。顧客に寄り添いながら、市場が必要とする価値を提供するマーケットイン発想のマーケティングに取り組みたいと考え、資生堂ジャパンへの入社を決めた。その後、メイクアップブランド「マキアージュ」のブランドマーケティングチームに配属となった。

入社直後の2021年11月には好きな色や質感を楽しみながら自分だけのパレットがつくれる「ドラマティックアイカラー」が発売。単色アイカラーユーザーの多くが他のカラーと組み合わせて使用しているという生活者のメイク習慣に着目したアイテムで、「商品の開発から広告コミュニケーション、店頭プロモーションまで、お客さまの声を聞いて施策を実施していて、まさに自分がやりたかったことだと感じました」(藤井さん)。

事業本部を横断したEC改善に向けた勉強会を開催

前職での幅広い経験を買われ、2023年1月からはデジタルマーケティング戦略グループに異動。SNS、EC、デジタル広告を担当している。異動直後の同年2月にリニューアルした人気化粧下地「ドラマティックスキンセンサーベース NEO」のSNS施策では、藤井さんが考案した「匂わせ投稿」が話題に。

……この続きは月刊『宣伝会議』1月号で読むことができます。

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『宣伝会議』1月号(12月1日発売)

書影 宣伝会議2024年1月号
  • 特集
  • トップランナーたちの予測と展望
  • 広告、メディア、マーケティング 2024年は、こう動く。
  • 〇パーソナライズと個人情報保護を両立させ、生成AIから得られるデータを活用するには?
  • 2024年はどうなる?①「生成AI」
  • 有益伸一(電通デジタル)× 栗原 聡(慶應義塾大学)
  • 〇規制は真の顧客理解を考える契機にマーケティングの本質に原点回帰する
  • 2024年はどうなる?②「Cookie規制」
  • 遠藤智史(LIFULL)× 友澤大輔(イーデザイン損害保険)
  • 〇コンテンツ力を活かしたユーティリティの向上TVer、radikoと考えるテレビ·ラジオのDX
  • 2024年はどうなる?③「電波メディアのDX」
  • 坂谷 温(radiko)× 蜷川新治郎(TVer)
  • 〇マーケティング投資の説明責任にどう応える?施策のビジネス貢献度を可視化するMMM
  • 2024年はどうなる?④「MMM(マーケティング・ミックス・モデリング)」
  • 友松重之(アクセンチュア)× 越智道夫(ミイダス)
  • 〇メーカーと小売、広告会社が三位一体となり生活者に心地よいコミュニケーションを提供
  • 2024年はどうなる?⑤「リテールメディア」
  • 野田大輔(トライアルカンパニー)×濱口洋史(電通 データ・テクノロジーセンター)
  • 〇電通×博報堂の若手プランナーに聞く1億総クリエイター時代、「広告」の向かう先
  • 2024年はどうなる?⑥「広告クリエイティブの行く末」
  • 花田 礼(電通)× 小渕朗人(博報堂ケトル)
  • 〇顧客、消費者ではなく「共創パートナー」「α世代」に目を向けてもらうためには?
  • 野田絵美(博報堂DYメディアパートナーズ)
  • 【各社トップに聞く2024年の展望】
  • 〇課題は効果的·効率的なデータ戦略と共感を呼ぶコミュニケーションの両立
  • 川村和夫(日本アドバタイザーズ協会)
  • 〇マーケティング=経営の時代にAIの浸透はCMOの役割を拡張する
  • 奥山真司(グーグル日本法人)
  • 〇業種専門性を高め知見を蓄積 伴走型の支援で「クライアントの顧客を知る」
  • 大山俊哉(ADKホールディングス)
  • 〇AIへの投資を引き続き強化Facebook Japanが支えるコミュニティ
  • 味澤将宏(Facebook Japan)
  • 〇LINEを起点に「繋がり続ける仕組み」をつくる新会社で目指す統合ソリューション
  • 池端由基(LINEヤフー)
  • 〇リサーチ·メディア·AIプラットフォームまでトータルマーケティングソリューションを提供
  • 石角裕一(楽天グループ)
  • 〇電通グループ新経営方針から、変わるコミュニケーションビジネスを考察する