日産自動車と積水ハウスは、電気自動車（EV）がより身近な選択になることを推進する「＋e PROJECT(プラスイープロジェクト)」に取り組んでいる。プロジェクトをより多くの人に向けて発信するため両社は、あばれる君が主演を務めるWEBドラマ「未来にまかせる君」を1月22日に公開した。

「＋e PROJECT」は、住環境が理由でEVを諦めることがない世の中の実現を目指して2023年1月に発足した。

日産自動車が2023年11月に実施した調査によると、EV購入検討者の中で直近3年以内にEVの購入を検討している人は半数以上にのぼり、EV導入への関心が高まっている一方、「住んでいる集合住宅にEV充電設備がない／分からない人」が82.3%を占めていることが分かった。また、2025年4月から東京都では、新築マンション等へのEV充電設備の設置が都条例により義務化されるが、その条例について「知らない」と回答した人は75.3%にのぼり、これらの結果からEVへの関心は高まりつつも、認知不足が課題であることが分かった。

このような状況を受けて、「EV充電設備を設置することがあたりまえになる未来」が人々にとってより身近なものになるよう、両社はオリジナルSFコメディドラマ「未来にまかせる君」制作した。

WEBドラマ「未来にまかせる君」は、専門家監修のもと2024年に予想される未来の自動車・住宅事情の技術を織り交ぜたSF作品となっている。

ドラマのテーマは、EV充電設備と集合住宅の未来価値。あばれる君が演じる常に人まかせの人生を送っている「常人 壬（つねと　じん）」がEV充電設備の設置を先送りにしていると、未来の自分が現れ、未来ではEV充電設備を設置しなかったことで困ったことになっていると伝える。さらにはパラレルワールドにいる壬や未来の子どもなどが登場し、未来の状況を知った2024年の壬はEV充電設備について考えるようになっていく。

現在、EV充電器は新築の集合住宅だけでなく、既存の集合住宅にも広がり始めている。しかし、駐車場は通常住人の方以外が立ち入れない敷地内にあるため、なかなか見ることができず、この広がりを実感しづらい。「＋e PROJECT」では、「未来にまかせる君」の続きとなるWEB動画「未来にまかせる君【解説編】もっと知りたいEV充電器のイマ」を2月6日に公開予定。動画では、この広がりを実際のデータや積水ハウスの集合住宅での事例をもとに解説するほか、EV充電器設置に関するよくある疑問の解説も行う予定だ。