年度初めの4月1日、講談社はマンガ雑誌『ヤングマガジン』の歴代人気キャラクターたちが新社会人にアドバイスを送る「今年から社会人のヤングたちへ。」と題した広告をJR 品川駅で掲出した。
『AKIRA』『カイジ』『ザ・ファブル』など、歴代23作品の人気キャラクターとメッセージを記載。「配属はギャンブルだ…」「リモートの日は打刻だけしてベッドイン……!」など、キャラクターや作品の個性が出たメッセージで、「タメになるどころかダメになっちゃう迷言」としてファンを中心に話題となっている。
広告は7日まで、JR品川駅の自由通路ビジョンで掲出。「もし●●が先輩だったら」という文章とともに、各キャラクターが新社会人へ教えてくれそうなアドバイスが書かれている。
ギャンブルを題材にした漫画『賭博黙示録カイジ』では「配属はギャンブルだ… ブラフを張れっ…!」、『AKIRA』の自称「健康優良不良少年」のキャラクターは「ヨナヨナ仕事ばっかりなんてやってたまるかよ 俺達ァ健康第一寝ようぜ」などと伝えている。総パターン数は計40種にのぼる。
1日には、朝日新聞朝刊にも広告を掲載。「みんなへ応援メッセージを考えたけど、そういうのはもっとちゃんとしてる会社にまかせることにした。」と記載している。
クリエイティブディレクターを務めたのは博報堂の嶋元司氏。「毎年各社から新社会人へ素敵なメッセージが寄せられるなか、ヤンマガだからこそできるアドバイスがあるのではと考えました」と企画意図を説明する。
ヤングマガジンは今年で44周年を迎える。『AKIRA』『カイジ』『ザ・ファブル』『マイホームヒーロー』などの有名な作品を輩出してきたが、『ヤンマガ』で掲載されていることが認識されていないなど、雑誌への関心が薄い層がいることが課題で今回の広告を企画した。
「生活者の中に『ヤンマガらしさ』を伝え、ファンをつくることを目的にしました。ヤンマガらしさとは『人間のマイナス部分の肯定=人間讃歌』と捉え、バカを鼓舞し肯定する『見せろ、バカヂカラ。』というスローガンをつくりました。マイナスを肯定して気持ちを楽にしてくれる相棒としてヤングマガジンを読んでもらいたい、好きになってもらいたいです」(嶋元氏)。
Xでは14日までキャンペーンを行っている。公式アカウントをフォローし、ハッシュタグを付けて「新社会人へのメッセージ」を投稿すると、漫画『カイジ』の作者・福本伸行氏が審査し、選ばれた投稿者に「黒服」風の似顔絵をプレゼントする。ほか、投稿者の中から抽選で100人に本企画のオリジナルステッカーをプレゼントする。
スタッフリスト
- 企画制作
- 博報堂、博報堂プロダクツ、スパイス
- CD+企画
- 嶋元司
- CD
- 丸田昌哉
- 企画+C
- 大川将平、二谷輝郎
- AD
- 奥野凜
- D
- 赤坂夏生、柳澤彩乃、松下真由美、梁明昊
- Pr
- 森貴大
- PM
- 井上紗那
- AE
- 近藤陽子、安福隼也、小山田滝音
- 掲載
- 朝日(4/1)
- 掲出
- JR品川駅自由通路ビジョン(4/1~4/7)
新着CM
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