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若い人ほどACC年鑑を買うべき理由――2023ACC賞審査委員長が語る

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国内最大級のクリイエイティブアワードで「ACC賞」として親しまれる「ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」。本賞の2023年度の全入賞作品を収録した『ACC 日本のクリエイティビティ2023』(編集:一般社団法人 ACC)の発売を記念して、各部門の審査委員長の皆さんに、賞について、審査について、年鑑についてなど、様々な視点からのコメントをいただきました。

今回は、2023年度のラジオ&オーディオ広告部門審査委員長で大阪コピーライターズ・クラブ(OCC)会長でもある古川雅之さん(電通)が、年鑑の魅力をOCC年鑑と比較しながら紹介します。

 

若い人ほどACC年鑑を買うべき理由

ラジオ&オーディオ部門審査委員長(2023年度)
大阪コピーライターズ・クラブ(OCC)会長
古川雅之

ACC年鑑は高い。僕が所属する大阪コピーライターズ・クラブのOCC年鑑があんなに内容充実でたったの1,800円(税別)なのに、ACC年鑑は19,800円(税込)もする。それでも僕は、ACC年鑑もTCC年鑑も、20代の頃から気を張って自費購入していた。なぜか。

いつかこういうものに載るような仕事をしたい、という決意を自分で明らかなものにしたかった。家に、手元に置いて時折ページをめくることで、あちこちスライスせず、ずっと本気で広告をやるんだぞと覚悟を持続させたかった…と、遠い目をした後付けのでっち上げ理由はこれくらいにするとして、やはりACC年鑑は高い。

ここは大人の出番である。広告会社や制作会社はもちろん、クライアントである企業も、「会社の力とは人だ、未来とは若さだ、アイデアだ、クリエーティビティだ」と本気で思うなら、口でそう言うだけでなく、ACC年鑑を購入して若手が手に取れる本棚にそっと置いてあげてほしい。1年の広告コミュニケーション、日本のクリエーティブが手に取るようにわかる。手にした若者は目を輝かせ自ら学び、社会の未来のチカラになるといいですね。会社や部署の規模にもよりますが1冊では少ないでしょう。2冊は必要です。

追記として、ラジオ&オーディオ部門の審査に携わった立場からひとつ。ACC年鑑には入賞した「ラジオCMの原稿」がそのまま載っています。その原稿は、「企画したコピーライター/プランナーが書いた原稿」であり、「クライアントにプレゼンした原稿」であり、「出演者・ナレーターが録音ブースで読み上げた原稿」であり、そのまま過不足のないものです。その原稿を読むだけでも、わかることがたくさんあると思うのです。それにしてもOCC年鑑があんなに内容充実でたったの1,800円(税別)。若い人でも迷わず買える一冊です。

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ACC 日本のクリエイティビティ2023

2023年秋に発表された「2023 63rd ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS」の全入賞作品を収録した年鑑。本賞は1961年に創設された「ACC CM FESTIVAL」が前身。現在9部門を擁し国内で最も規模が大きく、権威のあるアワードのひとつとして知られています。

年鑑には、応募総数2,448本の中から選ばれたグランプリ、ゴールド、シルバー、ブロンズ、ファイナリスト、全437作品(シリーズの場合、1作品番号で複数の作品掲載)を収録。各部門の審査委員による講評をはじめ、入賞作品のメインビジュアルやスタッフリストを掲載。さらに受賞作品に関連した、下記のコンテンツを読むことができます。