菊地敦己・田中良治によるカセットテープをフォーマットにした、音とグラフィックの展覧会

東京・池尻にあるOFS GALLERYで、5月16日からグラフィックデザイナー 菊地敦己氏とWebデザイナー田中良治氏による展覧会「録音とコピー PROMO ONLY」が始まった。

実データ グラフィック 菊地敦己氏とWebデザイナー田中良治氏による展覧会「録音とコピー PROMO ONLY」の広告

本展では、カセットテープをフォーマットに、2人が録音/セレクトした音と新作のグラフィックが展開される。

「田中さんがカセットテープを持ってきて、これで展示をやろうと言う。最近カセットデッキを買ったらしい。そういえば、しばらく録音をしていなかった。僕も小さなカセットレコーダーを買った。感覚器官がひとつ増えたような気がして、楽しい」と、菊地氏。

田中氏は「僕はデザインが中身(コンテンツ)に寄りかかっている(ように見える)ものが好きだ。それは巷で言われている寄り添うデザインとは真逆だ。僕にとって今回の展示における中身とは『音』と『菊地敦己』だ」とコメントしている。

カセットに収録された音は、2人が既存の音楽からセレクトしたもの、過去に録音した生活音など、様々な音が入り混じっている。これは会場に設置されたデッキで自由に再生可能で、専用のカセット(片面5分、両面10分)を購入するとダビングして持ち帰ることもできる。専用のカセットには、それぞれのデザインが両面に施されたスリーブとカセットシールが付いている(価格は税抜き1300円)。

6月1日は、イベントの開催を予定している(詳細は後日WEB、SNSで告知)。

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写真 人物 プロフィール 菊地敦己

菊地敦己 グラフィックデザイナー

1974年東京生まれ。武蔵野美術大学彫刻学科中退。2000年ブルーマーク設立、2011年解散、以降個人事務所。美術や工芸、建築、ファッションなどの分野を中心に、ブランド計画、ロゴデザイン、サイン計画、エディトリアルデザインなどを手掛けるほか、平面表現に言及した作品制作、展覧会も多い。主な仕事に、青森県立美術館(2006)やPLAY! MUSEUM(2020)のVI・サイン計画、ミナ ペルホネン(1995-2004)、サリー・スコット(2002-22)のアートディレクション、亀の子スポンジのパッケージデザインほか。主な受賞に亀倉雄策賞、講談社出版文化賞、日本パッケージデザイン大賞、原弘賞など。

写真 人物 プロフィール 田中良治

田中良治 ウェブ・デザイナー

1975年三重県生まれ。同志社大学工学部および岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー卒業。2003年セミトランスペアレント・デザイン設立。ウェブサイトの企画・制作から国内外の美術館・ギャラリーでの作品展示までウェブを核とした領域にとらわれない活動を行っている。主な活動に、「オープンスペース」2008、2015/NTTインターコミュニケーションセンター、セミトランスペアレント・デザイン「退屈」/ギンザ・グラフィック・ギャラリー、「光るグラフィック展」0、1、2/クリエイションギャラリーG8の企画・キュレーションなど。’15年JAGDA新人賞、’21年亀倉雄策賞受賞、’23年Tokyo ADC賞受賞など。

菊地敦己× 田中良治「録音とコピー PROMO ONLY」
会期:開催中、6月17日まで。
会場:OFS GALLERY
時間:12時〜20時(最終日は18時まで)
休廊:火曜日・水曜日




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