「なんでもないことを面白く」広告ジャーナリスト・岡田芳郎さんのお別れの会開く

電通コーポレートアイデンティティ(CI)室長などを歴任し、退職後は広告ジャーナリストとして多くの著作を残した岡田芳郎さんのお別れの会が5月25日、東京都千代田区のプレスセンタービルで開かれた。かつての同僚など約90人が集まり、故人をしのんだ。

写真 岡田さんの写真

 
岡田さんは1934(昭和9)年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、56年電通入社。営業企画局次長、CI室長、電通総研常任監査役を経て98年退職。大阪万博「笑いのパビリオン」企画、「ゼロックス・ナレッジイン」はじめ数々の都市イベントをプロデュース。電通のCIビジネスへの取り組みにリーダーとして、アサヒビール、NTT、JR、東京電力をはじめ数多くのプロジェクトを推進した。また企業メセナ協議会の創設に尽力した。

退社後は広告ジャーナリストとして活動。月刊『宣伝会議』などで企業のコーポレートコミュニケーションの取り組みを数多く紹介したほか、大正や昭和初期の広告黎明期の事例や制作者、企画者の仕事を紹介した『日本の企画者たち』(宣伝会議、2016年)、『日本の歴史的広告クリエイティブ100選』(同、2017年)などを著した。2024年2月、89歳で死去した。

お別れの会の冒頭、吉田秀雄記念事業財団の中本祥一理事長(元電通副社長)があいさつに立ち、岡田さんが当時の電通の若い社員向けに記した十項目のアドバイスから「なんでもないことを面白くやろう」「物事を広く考えよ、一段上の概念におきかえること」「目前の仕事を好きになれ」を紹介。CIプランナー、イベントプロデューサーとして活躍した福井昌平氏は、「独立の際、社名を『コミュニケーション・デザイニング研究所』にしたいと話したとき、多くの人はピンと来ていなかったが、岡田さんは賛同し、背中を押してもらった」とのエピソードを明かした。その後「コミュニケーションデザイン」という概念が広く使われるようになったことから、「岡田さんは常に先を見通していた」と振り返った。

写真 会場で展示された、岡田さんの著書や携わった仕事の一部

岡田さんの著書や携わった仕事の一部を会場で展示

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