老舗企業がコミュニティサイトに挑戦 昭和西川、顧客の声を商品開発に生かす

万人受けよりコアなファンに支持される会社を目指す

寝具などを手掛ける昭和西川は、ユーザーコミュニティサイト「ぐーぐー研究所」を立ち上げた。ぐーぐー研究所では、愛用中の同社製品を語り合う場や、睡眠の悩みについて相談するコンテンツを提供。登録者は発売前の商品モニターにも参加できる。ファンの意見を基に商品開発を行う狙いで、4月25日に実施したキックオフイベントではWeb会議形式で一般ユーザーを交えた座談会を実施。寝具市場は原材料高騰やDtoC企業などの新規参入で競争が激化しており、同社は顧客の声を商品開発に生かすことで、生き残りを図る考えだ。

グラフィック ぐーぐー研究所

1566年創業の老舗企業が開設したユーザーコミュニティサイト「ぐーぐー研究所」

450年以上の歴史を持つ老舗企業だが、顧客の声を直接聞く習慣が少ないことが経営課題と認識していた。卸ビジネスを主軸に事業を展開してきたが、今後の競争を生き残るためには、顧客の声を商品に取り入れる必要があると考え、コミュニティサイトをスタートした。キックオフイベントでは5人が参加し、広報担当者は「初めての試みで不安だったが、とても新鮮で、様々な手ごたえがあった」と話した。

ホームページによる不特定多数への一方的な情報発信と比較し、よりコアなファンとの深いコミュニケーションに期待できるという。広報担当者は「現在は始めたばかりで登録者数は数えられるほどだが、これから各商品に登録の入り口を設ける予定だ」と話した。

同社によると、寝具市場はコロナ禍による巣ごもり需要の反動で全体的には動きが鈍いが、高価格帯の商品は比較的好調だとしている。競争が激しくなる中、同社は昨年末にオーダー枕を手掛ける「Futonto」を買収。万人受けを狙うより、一部の熱心な顧客に強く支持される商品開発に注力する戦略を掲げる。

広報担当者は「当初は安価に定性調査ができるといった気持ちで始めたが、社内外から声をかけられ、様々な施策に活用できるイメージがわいてきた」とし、コミュニティサイトをきっかけに顧客の声をより重視する企業に生まれ変わる決意を示した。

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