「9割が“本物の”画像を支持」生成AI画像の信頼性調査、世界7500人が回答

ゲッティイメージズは5月29日、AI生成コンテンツに関する消費者調査レポート「AI時代の信頼構築」の結果を発表した。調査対象者の98%が、信頼を確立する上では「動画や画像が本物であること」を求めていると分かった。

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調査結果は、60人以上のビジュアルコンテンツと広告の専門家による分析、複数の消費者調査を組み合わせて算出。調査期間は2023年4⽉3⽇〜5⽉2⽇および8⽉19⽇〜9⽉28⽇で、米国、英国、オーストラリア、フランス、イタリア、日本、シンガポールなど25カ国の18歳以上7500名を対象とした。

その結果、調査対象者の98%は、「“本物”の画像や映像」が信頼を確立する上で重要だと考えていると分かった。特に医療・医薬品、金融サービスなどの信頼が重要な業界では、透明性がより求められる傾向にある。「AIが生成したビジュアル」を使用しているブランド(企業)に対しては、消費者の好感度が低いことも明らかとなった。

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また調査対象者の87%は画像に「真正性」があること、つまり「リアル」または「本物」であることを重視しており、AI生成画像を使用する場合にはその明示が推奨される。一方で78%が、「AIが生成した画像か否か」の見分けがつかなくなってきたとも回答している。

では、調査対象者が「この画像が“本物”か」を定義する指標は何か。そのトップ3は、「自分の本当の考え、感情、経験を表現しているもの」「偽物や偽造品ではないもの」「誠実で正直なもの」だと導き出されている。ゲッティイメージズは「このような本物志向は、ブランドがAI生成画像を使うべきではないということを意味するのではない。AI生成画像をどのように展開させるかについての配慮が重要だと強調している」だとコメントする。

そしてレポートでは、生成AIを活用する際に企業の担当者が考慮すべきポイントについて「オーディエンスと意図を知る」「AIは人間の創造性の代わりではないことを理解する」「真正性を重視する」「AIツールの性質と学習データを理解する」の4つが重要だと考察する。

例えば、企業がオーディエンスに伝えたいメッセージが本物であることを訴求する場合、AI生成のコンテンツは適さないこともある。特に本物の関係性と信頼を重視するなど、リアルなつながりを求めるオーディエンスには不適切など、その見極めが鍵となるとしている。AI時代だからこそ「信頼を得るためには“真正性”が重要」であり、専門のクリエイターが作り上げた本物のアイデアは、生成AIコンテンツよりも多くのオーディエンスを惹きつける場合も多いという。

レポートでは、こうした観点を企業が理解し「適切なチャネルで適切なコンテンツを提供すること」が対象者との信頼を築き、訴求したいメッセージが的確に伝わる助けになる、と示されている。

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