いよいよお盆、夏休みシーズンがやってきた。国内外に旅行したり、実家に帰省したりという予定がある人も少なくないだろうが、この盆や正月の帰省ラッシュのたびに話題になるのが「帰省ブルー」だ。若者であれば実家に帰ると古い価値観を押し付けられたり、家族に合わせた生活に息苦しさを感じたりすることも。特に、夫や妻の義理の実家に帰省となるとより負担は大きくなるようで、最近では、夫は夫の実家に、妻は妻の実家に、など「セパレート帰省」という方法も増加している。
実家から出て暮らす20歳~50歳未満の男女約300人を対象に実施した調査では、「実家に帰るときの素直な感情」を聞いたところ、「楽しみ・リラックスできる」(41.5%)が最多だった一方、「気を遣って疲れる」(21.9%)、「帰省は義務のように感じる」(14.0%)、「とにかく気が乗らない」(8.0%)、「親に会いたくない」(4.7%)といったネガティブな感情も目立った。また、全体的に、女性のほうが男性より「気疲れ」「義務感」「会いたくない」と回答する割合が高く、帰省ブルーを抱えやすい傾向が垣間見えた。
帰省時に対する感情を問う質問の結果。女性の方が負担に感じている傾向がみられる(いずれも合同会社serendipity 調べ)
また、「帰省時に実家で気になる、イヤだと感じること」について質問したところ、「親の言動・価値観の押し付け」(28.6%)と「自分の生活への干渉」(28.2%)がほぼ同率で上位に。「結婚や出産に関する話題」(14.6%)も子どものストレスの要因となっているようだ。
「帰省時に実家で気になる、イヤだと感じること」について、価値観の押し付けや干渉が負担になっているとの結果が出た
毎年避けられず、考えただけでブルーになる帰省について、新しい方法も生まれている。夫は夫の実家に、妻は妻の実家に帰省する「セパレート帰省」や、親が子どもの元を訪ねる「逆帰省」のほか、物価高が続く中での交通費の負担や混雑での疲れを回避するために物理的に移動しない「オンライン帰省」まで、選択肢が増えている。
こうした方法のひとつとして、星野リゾートが今年から提唱しているのが「ホテル帰省」だ。同社が全国で18施設を展開するホテルブランド「OMO」では、実家に泊まる代わりに近隣のホテルを拠点にする利用者が増えているという。OMOでは、6人まで泊まれる広めの部屋や、キッチンや洗濯乾燥機付きの部屋もあるため、家族連れでも利用しやすく、日常の延長のように利用できるとアピールしている。
OMO5横浜馬車道の客室の一例。全室キッチン、洗濯乾燥機が付いている


