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ACC賞グランプリ決まる・2012年度はトヨタとホンダ“ふたつのグランプリ”

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全日本シーエム放送連盟(ACC)は、今年の第52回ACC CMフェスティバルの受賞作を発表した。全2004点の応募作品(テレビ1385点、ラジオ570点、マーケティング・エフェクティブネス49点)の中からテレビCM部門の総務大臣賞/ACCグランプリに選ばれたのは、トヨタ自動車 企業広告シリーズ「リボーン篇/出発篇/宇都宮・餃子篇/ヒッチハイク篇/ハワイアンズ篇/猪苗代湖篇/工場篇/石巻篇」、および本田技研工業「負けるもんか」の2作品。

トヨタ自動車 企業広告シリーズ
TOYOTA

本田技研工業「負けるもんか(プロダクト)」篇

ラジオCM部門はパナソニックコンパクトソーラーライト「一度きりのラジオCM」篇、マーケティング・エフェクティブネス部門はファーストリテイリング ウルトラライトダウン+ヒートテック「日本縦断×全職業 ユニクロ史上最大 11万人試着感想キャラバンキャンペーン」がそれぞれ総務大臣賞/ACCグランプリを受賞した。

また、昨年に引き続き実施された「次世代クリエイターたちが選ぶACC賞」(テレビCMブロンズ以上の作品を対象に学生が選考)には、シマンテックノートン「たいせつなもの 作家」篇ほか8作品が選ばれた。

ゴールド以上のテレビ部門・ラジオ部門受賞作、およびその他各賞の一覧は下記の通り。

【テレビCM部門 総務大臣賞/ACCグランプリ】

▼トヨタ自動車/企業広告「リボーン篇・出発篇・宇都宮 餃子篇・ヒッチハイク篇・ハワイアンズ篇・猪苗代湖篇・工場篇・石巻篇」(シンガタ+ワンスカイ+電通+トレードマーク+ギークピクチュアズ)
▼本田技研工業/企業「負けるもんか(プロダクト)」(電通+ティー・ワイ・オー TYOプロダクションズ+ティー・ワイ・オー モンスター)

【テレビCM部門 ACCゴールド】

▼サントリーホールディングス/BOSS「宇宙人ジョーンズ 医師篇・宇宙人ジョーンズ 子役篇・宇宙人ジョーンズ 宇宙篇」(シンガタ+ワンスカイ+電通+ギークピクチュアズ+東北新社)
▼質庫 ぜに屋本店/企業「侍・紳士・婦人・ロッカー」(電通九州+T&E)
▼大和ハウス工業/企業広告「「ここで、一緒に」野党篇」(TUGBOAT+電通関西支社+ロボット)
▼トヨタ自動車/企業広告「のび太の30歳篇・のび太のバーベキュー篇・のび太のドラ離れ宣言篇・のび太のもしもな世界篇・スネ夫の素敵なドライブ篇」(シンガタ+ミスターデザイン+電通+トレードマーク+ギークピクチュアズ)
▼ダイハツ工業/企業「日本のどこかで 突然の訪問篇・日本のどこかで 休みの日篇・日本のどこかで ドライブ篇」(電通+ワンスカイ+AOI Pro.)
▼旭化成ホームズ/ヘーベルハウス「白い箱」(電通+キラメキ)
▼サントリーホールディングス/BOSS贅沢微糖「贅沢していい人・写真 篇」(シンガタ+ワンスカイ+電通+ギークピクチュアズ)
▼ユナイテッドアローズ/UNITED ARROWS green label relaxing「恋するレーベル・101回目のプロポーズ」(TBWA\HAKUHODO+太陽企画)

【ラジオCM部門 総務大臣賞/ACCグランプリ】

▼パナソニック/コンパクトソーラーライト「一度きりのラジオCM」(電通関西支社+ステップ)

【ラジオCM部門 ACCゴールド】

▼トヨタ自動車/ヴィッツ「ごめんね篇」(電通+ビッグフェイス)
▼東京ガス/企業「「電話レシピ」篇」(電通+ビッグフェイス)
▼パナソニック/LEDシーリングライト「「父からの手紙」篇」(大広+ビッグフェイス)
▼宮坂醸造/日本酒「創業350周年」(信越放送)
▼測範社/ねじゲージ「ロボットカップル篇」(ニッポン放送+電通)

【ラジオCM部門 審査委員長賞】

▼ 日本自動車工業会/東京モーターショー2011「聞かせて!どんなクルマが世界を変える? J-WAVE 17 充電・聞かせて!どんなクルマが世界を変える?J-WAVE 18 プロぺラ・聞かせて!どんなクルマが世界を変える? TOKYO FM 09 動物の鳴き声・聞かせて!どんなクルマが世界を変える? J-WAVE 15 お菓子・聞かせて!どんなクルマが世界を変える? TOKYO FM 23 海の中・聞かせて!どんなクルマが世界を変える? TOKYO FM 25 寝起き」(電通+大日)

【マーケティング・エフェクティブネス部門 総務大臣賞/ACCグランプリ】

▼ファーストリテイリング/ウルトラライトダウン+ヒートテック「日本縦断×全職業 ユニクロ史上最大 11万人試着感想キャラバンキャンペーン」(電通+ティー・ワイ・オー モンスター)

【マーケティング・エフェクティブネス部門 メダリスト】

▼サントリーホールディングス/胡麻麦茶「胡麻麦茶で血圧対策 普及キャンペーン」(博報堂+太陽企画)
▼味の素/Cook Do「「食欲全開」Cook Doキャンペーン」(電通+電通クリエーティブX)
▼パナソニック/パナソニック エボルタ「エボルタ ワールドチャレンジ キャンペーン」(博報堂+ハット)
▼イケア・ジャパン/IKEA 福岡新宮「IKEA 福岡新宮 オープニングキャンペーン」(アサツーディ・ケイ+ドリル+M&C SAATCHI+FILM+ピラミッドフィルム クアドラ)

【次世代クリエイターたちが選ぶACC賞】

▼シマンテック/ノートン「たいせつなもの 作家」
▼東芝/LED電球「10年カレンダー」
▼カルチュア・コンビニエンス・クラブ/TSUTAYA「あなたの映画に会いましょう。」
▼サッポロビール/サッポロ生ビール黒ラベル「企業 大人EV 北野武ロングバージョン篇 A・黒ラベル 大人EV 64歳 責任を取る人篇・黒ラベル 大人EV 45歳 女性とは篇・黒ラベル 大人EV 56歳 家族とは篇」
▼ムラタ漢方/梅花五福丸「三人・キャッチャー・野手」
▼日本レジストリサービス/企業広告「寝かせる男」
▼東京ガス/ガスパッチョ!「予告 ガスパッチョ! 東京ガスストーリー2・床暖房 ガスパッチョ! 東京ガスストーリー2・コンロ ガスパッチョ! 東京ガスストーリー2 土鍋・コンロ ガスパッチョ! 東京ガスストーリー2 安心・ミスティ ガスパッチョ! 東京ガスストーリー2」
▼大和ハウス工業/企業広告「「ここで、一緒に」野党篇」
▼コクヨ/Campus「尾崎ノート」

【タレント賞】

▼ビートたけし、木村拓哉(トヨタ自動車)
▼瑛太、吹石一恵(ダイハツ工業)
▼大森南朋(サントリーホールディングス/BOSS贅沢微糖ほか)
▼グリーンDAKARAちゃん(サントリーホールディングス/グリーンDAKARA)

【第2回クリエイターズ殿堂】

岩本力、小田桐昭、桜井順、故・藤井達朗、故・松尾眞吾

テレビCM部門の審査委員長、杉山恒太郎氏は「ポスト3.11のCMが出そろった年である今年は、今の日本と向き合い、これからの日本のありようを強く意識したCMが現れ、その中に傑作が多くあった。その代表例が、グランプリのトヨタとホンダ。いずれも、ブランドを語ることで今の日本を語るという表現アイデアで、CMの新たな可能性と役割を示唆した。今年の審査テーマは『挑戦者の勝ちだ』だが、この2つのCMからはクライアントの挑戦するスピリッツを強く感じた。満場一致で2つのグランプリが選ばれた」とコメント。

ラジオCM部門の審査委員長、澤本嘉光氏は「今年のラジオは改革の年。審査員はクリス・ペプラーさん、山田美保子さん、西田善太さんなど、クリイター以外にも“番組に出演する人”“放送作家”“メディアの人”など、各ジャンルのプロに参加してもらった。時代に合ったものを客観的に選びたかった。グランプリのパナソニックのCMは、“1回だけ流すラジオCM”を放映することによって、“もしもの災害のときに”という商品の使用シチュエーションをリアルに伝えた。放映の仕方と表現を密接に結びつけた仕組みの面白さを評価した」と話した。

なお、昨年2011年のACC CMフェスティバルは震災の影響でエントリー期間を3カ月延期したため、今年度(2012年度)は昨年10月から今年6月末までの9カ月が対象期間になっている。各賞の贈賞式は、11月1日に東京の有楽町・朝日ホールにて行われる。