4月27日より成田空港に、国内空港初の参加型デジタルアート作品が常設される。ウルトラテクノロジスト集団チームラボと書家の紫舟氏によるコラボ作品で、作品名は「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」。成田空港内に計100台設置あるデジタルサイネージの中で最大の凹型曲面有機ELパノラマビジョンを使用し、第1ターミナルの出発ロビーに設置される。
「世界はこんなにもやさしく、うつくしい」は、サイネージに映る書(文字)に近づくと、その書が具象化され、サイネージの中でひとつの世界を形成していく作品。具象化されたもの同士は互いに関係し合い、鳥が木に好んで近づいたり、雨が降ると土から芽が出たりするなど、新しい景色を創り続ける。
本作は2011年に発表され、アジア、南米、ヨーロッパ圏の計6カ国を巡回。欧州最大のバーチャルリアリティ博覧会「Laval Virtual」(フランス)の国際コンテストにて建築・芸術・文化賞を受賞。オンラインアート情報誌「Artinfo」ではベスト4に選出された。また、スイスのダボス会議・スウェーデンで行われたノーベル賞授賞式の関連公式行事で披露されるなど国際的に高く評価されている。
「日本は『歴史』と『未来』、『文化』と『先端テクノロジー』が交錯する国。世界と日本が交わる成田空港で、世界の人々に、そんなことを少しでも感じてもらえればと思います」とチームラボ代表の猪子寿之氏は述べている。
インスタレーションは毎日6時~22時、毎正時~半の30分おきに実施される。
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