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若手社員による虚偽の「面接実況中継」で ネットマイルが謝罪

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ポイントサービスなどを提供するネットマイルが、10日午前11時に同社社員によるSNSにおける不適切な書き込みについて謝罪。またその経緯を明らかにした。

ことの発端は、昨日(9日)16時過ぎから始まった同社男性社員によるつぶやき。当該社員はSNSのGoogle+において、自らを自社の「採用担当者」と装い、虚偽の「面接実況中継」を行ったのである。実際には存在していない「プログラマー希望の30才の専門学校生」を面接している様子をつぶやき続けた。面接者の就職希望者に対するモラルに欠けた態度や発言が同日夜、「2ちゃんねる」等で話題になっていた。

同社には、昨日24時までに約50通のクレームメールが届き、23時より社内で対応策の検討を開始。緊急調査を行った結果、同社管理本部所属経理担当の男性社員(27才)が、Google+において虚偽の書き込みを行っていたことが判明。すでに帰宅していた当該社員に連絡をとったところ、事実を認めたため、対応を進めた。


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同社では、10日0時20分には当該社員のGoogle+アカウントを抹消し、虚偽の「面接の実況中継」の書き込みを削除。午前4時15分までに同社代表取締役CEO 畑野仁一氏によるお詫び文を自社サイトに掲載した。

畑野氏は「弊社社員の言動に、多くの方々が不愉快な思いをなさったことと存じます。また、弊社にご応募くださった皆様におかれましては、弊社の個人情報の取扱について不安を抱かれたこととお察しいたします。誠に申し訳ございません」と謝罪すると共に、SNSに書き込まれた面接が虚偽であることを伝えている。また、採用専用ツイッター公式アカウントにもお詫び文を掲載した。

同社では採用業務については、畑野氏ほか取締役2名、執行役員1名、人事担当マネージャー1名が直接担当しており、問題を起こした社員は一切関与しておらず、個人情報も外部に漏えいした事実はないとしている。

そして本日午前9時20分には、同社の内定者および面接予定者に事情説明を開始し、9時30分より取引先にも事情説明を行っている。

「SNSでの私的な発言が、これほど話題になるとは考えていなかった」と、問題の社員は弁明。同社では社内規定に基づき、当該社員の処分を本日中に決定。また、「社員教育の不備と社員に対する監督不行き届き」が原因としており、その他の社員についてもSNSの利用状況をすぐに調査する。今後は社会常識についての社員教育の強化、研修を実施していくなど、具体的な社員教育プログラムを9月末までに策定する考えだ。