【前回記事】「日本コカ・コーラ、体験動画をシェアしてツイート数が昨対比290%増——「デジタルマーケティング年鑑2015」事例解説①」はこちら
パナソニックは2013年12月に世界61の地域で展開する商品情報サイトにCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を導入し、サイトデザインを統一した。それまで各地域で制作していたコンテンツを一元管理で制作・配信できる体制を整備。デザインや素材サイズはすべてテンプレートで管理できるようにした。レスポンシブ対応で、一つのコンテンツを、PC・タブレット・スマートフォンなど、あらゆるデバイスに最適化できるマルチユース・マルチデバイスを可能にした。これによって、日本で制作したリッチコンテンツがそのままのクオリティで各地域の商品情報サイトで使えるようになり、ブランドイメージの統一に成功した。
今回のプロジェクトを行う前は、地域ごとにコンテンツを調達し、ページを制作していたため、地域で情報量に差が生じることもあった。デザインテンプレートもバラバラで、情報の世界同時発信もままならない状況だった。
グローバルでCMSを導入したことで、テンプレートに沿って一つのコンテンツを他言語化して簡単に配信できるようになった。また、本社以外の国が優れたコンテンツを制作した場合も簡単にグローバルでシェアできる。さらに、地域のローカル商品のコンテンツは現地から制作会社に渡し、グローバルコンテンツと共存できるようになった。
これまで人材の関係で商品情報サイトが持てなかったアフリカやミャンマーなどの地域でもWebサイトの運営が可能になった。商品情報サイトは13年12月時点の61地域から、73地域31言語にまで拡大した(14年11月現在)。
取材協力
山本 雅道 氏
パナソニック アプライアンス社 デジタルマーケティングイノベーション Gグループマネージャー
こちらの記事は、3月初旬に発刊される「デジタルマーケティング年鑑2015」(宣伝会議・刊)より一部抜粋しました。事例をご覧になりたい方に向けた書籍です。
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