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ももクロ主演映画、公開2日で興行収入1億円を突破——公開前後の大規模プロモーションが奏功

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2月末に全国公開された映画『幕が上がる』。ももいろクローバーZのメンバー全員が主演とあって公開前から大きな話題となり、3月1日時点で興行収入は1億3407万1925円、動員数8万1109人(興行通信社発表。集計期間は2月13日~3月1日。※先行上映とライブビューイングイベント上映の数字を含む累計興行収入)を記録した。

「史上最大※のプロモーション大作戦(※当社比)」特設サイト。2月13日から3月15日に実施した、ももクロメンバーによる全国行脚の様子を“すごろく”形式で随時更新・紹介した。

この記録は、「史上最大※のプロモーション大作戦(※当社比)」と銘打って、2月から展開してきた宣伝活動によるところも大きかった。
「大作戦」は大きく4つのパートに分けられ、①計127館の上映劇場をももクロメンバーが全国行脚して行う舞台挨拶(2月13日〜3月15日)、②ファンクラブ会員限定のトーク&ライブ付き特別先行上映イベント、および全国劇場でのライブビューイング(2月20日)③日本映画専門チャンネルやBSスカパー!での特別番組の放送、そして④テレビ、新聞、雑誌、交通広告、Webなどのメディアジャック、および協賛企業3社(イオンモール、スカパーJSAT、米久)とのタイアップ企画、で構成される。

「ももクロ神出鬼没!」のコピーのもと展開されたメディアジャックは、映画公開直前の2月23日にスタート。特に注目度の高かったものとしては、2月28日の映画公開日に出稿された新聞広告が挙げられる。読売新聞朝刊・首都圏エリア10万部に、ももクロメンバーの等身大の写真が全60段で掲載された。当日の朝まで、どのメンバーのものが届くかは分からないという仕掛けが、ファンを中心に話題を呼んだ。

また、駅貼りポスターは、2月23日から3月1日の1週間、東京メトロ・東急線(東横線・田園都市線・大井町線・池上線)・JR東日本の首都圏エリア主要駅63駅69カ所で掲出された。「写真展タイプ」「メッセージタイプ」の2種類あり、前者に掲載された計100点の写真は、劇中に登場する「富士ヶ丘高校」の写真部が撮影したという設定。映画のワンシーンや撮影現場を捉えた計100点の写真には、1から100の番号が振られており、Twitterではハッシュタグ「#百枚の幕が上がる」付きで、見つけたポスターの写真を投稿する人が多く見られた。

「写真展タイプ」のポスターは50種50枚、「メッセージタイプ」のポスターは3種・19枚が掲出された。

2月23日から3月8日の2週間は、都営大江戸線六本木駅ホームにある6本の柱のデジタルサイネージをジャック。このために新たに撮影した201本の動画を終日放映した。

5月には、パルコ劇場にて同作の舞台版の公演が予定されている。映画と同じく、監督は本広克行氏、主演はももクロの5人が務め、脚本は喜安浩平氏から原作者の平田オリザ氏に代わる。映画のプロモーションによって高まった注目度を、いかに維持するかが鍵になると言えそうだ。


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