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企画、現場ディレクションから編集まで行うCG制作集団

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CGで世界のトップレベルを目指す

slantedの“顔”である山内さんの経歴は少々変わっている。最初の就職先は宝石店、銀座の店舗で日々宝石を売っていた。ここで培われたプレゼンスキルが後々クライアントへのプレゼンで役立ったという。

その後、ゲーム会社、CG会社数社を経て、2年前にslantedをプロデューサーの山藤真士さんと立ち上げた。元々映画監督になりたかった山内さんは、今ではCG映像で監督と呼ばれる立場になった。だが映画への夢は違った形で持ち続けている。

「将来slantedを日本を代表するCG/VFXスタジオにしたい。ハリウッド映画のエンドロールによく名前がクレジットされるような存在になりたいですね」。

直近のslantedの展望としては、車以外の分野の仕事を広げたいという。「車のCG制作を通じて培ってきたモノの美しい見せ方は、ほかの商品にも幅広く応用できます」。既に飲料やコスメの仕事を手がけているが、より積極的に開拓していく考えだ。

実績を重ねる中で、「slantedがいるからこの企画は実現できるはず」と判断してもらえる機会も増えてきた。現在は約10名の制作体制で活動しているが、依頼が増え、注文に応えきれないケースも出てきている。

「ディレクターができる人間を増やし、新人も育てて、同時並行で手掛けられる案件数を増やしたいと考えています。とはいえ、少数精鋭のスタイルはslantedらしさとして維持するつもりです」。

人を増やしつつも、さらに大きな案件に取り組むための方法として山内さんが構想しているのが、技術力を持った複数のCGプロダクションでアライアンスを組むことだ。

窓口をひとつにまとめ、全体で仕事を請けることで、クライアントは仕事を依頼できるCGプロダクションを探して奔走する必要もなくなり、会社同士で人や機材のリソースを融通して助け合うこともできる。

CGは、実写の単なる代替手段ではない。新たな創造のための表現開拓ツールだと山内さんは考えている。「CGが実現する表現の可能性を、クライアントにも、CG制作者自身にももっと知ってほしい。slantedという場を通じて、そのことを力強く発信していきたいんです」。

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