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ソーシャルグッドに辟易した人こそ、新設「Glass Lion」を見るべき!?−−電通 銭谷侑

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【執筆】
電通 第5CRプランニング局 コピーライター 銭谷侑(電通ダイバーシティ・ラボ 研究員)

今年から新設された「グラスライオン」。
前回の現地レポートでは、賞の概要やグランプリをご紹介しました。
今回は、他の気になった受賞作や、グラスライオンが示した
新しい可能性について書いていきます。

グラスライオンの気になったキャンペーン

①社会課題を巻き込むことで、ブランドの存在意義を広げた事例

cannes

※Cannesアーカイブの映像のキャプチャ

「SHARE THE LOAD」
インドでは、家事は女性がするもので、その負担はとても大きかった。そこでP&G INDIAは、男性も洗濯をすることを促すアリエールのキャンペーンを行った。特製パッケージ(HIS&HER PACK)を販売したり、アパレルメーカーと組んで「男性でも女性でも洗えます」という洗濯タグをつくったり、男女で家事をすることを促した。その結果、アリエールのブランド関与度は3倍に、売上げも60%上がった。

②性への偏見を打ち破ることで、生活者の行動を変えた事例

「THE GIRL CAN」

イングランドでは、”汗や揺れる身体を見られたくない”という女性が多く、日常的に運動をする女性が少なかった。そこでSPORT ENGLAND (スポーツを普及する団体)は、恥じらうことなく運動を楽しむ女性に光を当てたキャンペーンを行った。

③マイノリティの課題を解決するプロダクトをつくった事例

「LIFE SAVING DOT」

インドの妊婦は、ヨウ素が足りないせいで病気になることが多かった。なおかつインドには、ヨウ素を摂取するためにサプリメントを飲むという習慣もなかった。そこでインドの製薬会社(TALWAR TRADERS)は、ヨウ素を額から吸収できるビンディ(結婚した女性が額につけるもの)を開発した。

次ページ 「■グラスライオンを、目の前の仕事に活かすには?」に続く

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