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ソーシャルグッドに辟易した人こそ、新設「Glass Lion」を見るべき!?−−電通 銭谷侑

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グラスライオンの受賞作を通じて、「最新の社会課題は、新しい仕事の宝庫である」と感じた。社会課題に真剣に向き合うことは、それを解決するための新しい企業活動を生み出し、新しい消費行動を生み出すきっかけにもなる。

私は、電通ダイバーシティ・ラボという、ダイバーシティ社会に対応していくチームにも所属しているのだが、今年のバレンタインに「“好き”に変はない展」というキャンペーンを行った。バレンタインを”好き”について考える日にするというテーマで、複数の企業を巻き込み、好きの多様性を考える展覧会を開いた。

suki

http://sukiten.jp/

このキャンペーンがきっかけで、協賛企業がLGBT向けのプロダクトやサービスを開発することになったり、新しい人事制度を立ち上げたり、電通としても新しい仕事につながっている(まだまだ規模は小さいですが)。

ただ社会にいいことをするソーシャルグッドな単発キャンペーンではなく、社会課題に向き合うことで新しい企業活動をつくり、新しいビジネスをつくり、社会に大きなインパクトを与えていく。グラスカンヌを通じて、私もそこにもっと挑戦したいと思った。課題がたくさんある日本には、きっとチャンスもたくさんある。

来年のグラスライオンは?

今回の受賞作は、女性への偏見をテーマにしたものが多かった。来年は、LGBTなど他のマイノリティをテーマにしたものも増えてくるかもしれない。また今年と同様、いかに企業や生活者を巻き込み社会にインパクトを与えたかが評価されるだろう。

似たようなソーシャルグッドキャンペーンが乱立するなかで、グラスカンヌが、ソーシャルグッドの次のカタチを示す賞になることを期待している。

cannes_report


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