作家であり、書店B&Bのスタッフも務める木村綾子さん。タレント時代から本の仕事に関わりつづけ、本を愛してやまない木村さんが、ブレずに考えてきたこととは?
B&Bの書店員になったのは3年前。B&Bの共同オーナーである内沼晋太郎から声をかけてもらい、立ち上げから参加しています。それまで本を紹介したり書く仕事をしていましたが、「本が買われる現場」のことをあまり知らず、どんな人にどんな本が届いているんだろうということに興味があったんです。
文学好きと“たにし”好きをつなぐ?
私はずっと本に関わる仕事をしてきました。大学時代には、ファッション誌の今でいう読者モデルをやっていたんですが、“文学が大好き”ということが異色だったみたいで、ファッション誌で本を紹介する仕事などもしていました。それまで文学に興味のなかった人に文学が届くということが、すごく楽しかったですね。
その後、大学院で文学を学び、執筆活動やタレント活動、イベントの企画運営など、色々な仕事をしてきました。そのなかでもブレずに考えてきたのは、本と人、人と人とをつなげたいということです。
2つの事物を取り合わせる「二物衝撃」という俳句の言葉があります。例えば、文学とはまったくひもづけられないものをつなげたいという思いから、“文学とたにし”というイベントをピースの又吉直樹さんと開催したこともありました。毎回文学史のキーワードをテーマに、現在活躍中の作家さんをお迎えして、又吉さんにお笑いやその他の切り口から解釈をしてもらうというものでした。そうした、何かと何かをつなぐ“と”の役割を担いたいんです。
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