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文系の仕事が増えているIT業界③ コンテンツマーケティングってなんだろう?

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【前回】「メディアのビジネス的な役割」はこちら

広告・マスコミ業界を目指す人を応援する就活本シリーズ「マスナビBOOKS」の第3弾として、書籍『就職、転職の役に立つデジタル・IT業界がよくわかる本』(著・志村一隆氏)を発刊しました。タイトルそのままに、知ってそうで知らなかったデジタル・IT業界を分かりやすく紐解きます。AdverTimesでは出版記念として、書籍の中の第5章「文系の仕事が増えているIT業界」を抜粋して掲載します。

コンテンツマーケティングってなんだろう?

企業がコンテンツを制作しプロモーションすることで消費者とコミュニケーションするマーケティング手法を、コンテンツマーケティングと呼びます。

コンテンツマーケティングで制作される動画やアプリ(コンテンツ)は、感動や驚きを誘って、自然とそのブランドを好きになってもらうことを目的にしたものが多くなっています。つまり、企業から消費者に一方向に情報発信するのでなく、企業メッセージを受け入れてくれた消費者と会話していくのです。

コンテンツマーケティングは海外の広告主から始まりました。たとえば、欧州や米国でビジネスを展開しているモバイル会社のT-Mobile社は、2009年にロンドンの駅構内で突然ダンサーが踊りだすという動画をYouTube上で公開しています。その動画は今までに4000万回以上視聴されています。面白いコンテンツを制作し、視聴してもらうことで、会社を好きになってもらう作戦なのです。

考えてみれば、こうした手法は昔からありました。たとえば航空会社は機内誌を制作しています。観光地の記事などを読むとその場所に思わず行きたくなってしまいます。

今までインターネット広告は、企業が情報発信し(プッシュする)、消費者が受け手であるプッシュ型のプロモーション戦略が普通でした。ところが、コンテンツマーケティングでは、消費者が共感とともにアクションを起こします。企業からみれば、消費者を引き込む感覚、つまりプッシュというよりもプル(Pull:引く)するイメージでしょうか。

アドテクノロジーは広告業界にとってイノベーションだったが、企業と消費者の関係は変えなかったと説明しました。しかし、コンテンツマーケティングでは、消費者が企業を選ぶような関係に変わっています。それこそが、一番重要な点なのです。

志村一隆

メディア研究者など。水墨画家アーティストとして欧米で活躍。1991年早稲田大学卒業後、WOWOW入社、2001年ケータイWOWOW代表取締役を務めたのち、2007年から情報通信総合研究所主任研究員。2014年にヤフーに。2015年に独立。欧米のスマートテレビやメディアイノベーションを紹介したメディア・コンテンツ分野の第一人者。2000年米国エモリー大学でMBA、2005年高知工科大学で博士号取得。第一回「独立メディア塾」優秀賞受賞


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