独メディア最大手アクセル・シュプリンガーは13日、米調査会社イー・マーケター(ニューヨーク)の買収を発表した。アクセル・シュプリンガーは約2億4200万ドル(約256億5400万円)でイー・マーケターの株式93%を取得する。イー・マーケターの最高経営責任者のテリー・チャブロー氏と、最高イノベーション責任者のジェフ・ラムゼー氏は、両氏で株式7%を保有し、当面の間、現在の役職を維持する。両氏は共同創業者でもある。
イー・マーケターの15年総収入は48億円
イー・マーケターは1996年創業。米国を中心に世界のオンライン広告費の調査や、モバイル端末の利用度などの統計を提供する。データ購読契約を結ぶ企業の数は1000社を超える。メディアでの引用回数は年間6万5000回以上だという。
2015年の総収入は4550万ドル(約48億2400万円)。利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は1350万ドル(14億3100万円)だった。企業の収益性を測るEBITDAマージンは29.7%。
アクセル・シュプリンガーの発表によれば、2016年の総収入は5300万ドル(56億1900万円)の予想で、同年のEBITDAは1850万ドル(19億6100万円)。EBITDAマージンは35%に伸長する見込み。
AirbnbやVR企業への出資も
アクセル・シュプリンガーは近年、米国の新興企業への投資を強めている。投資先には、米オンライン経済メディア「ビジネス・インサイダー」や、オンライン民泊サービス「Airbnb(エアー・ビーアンドビー)」が名を連ねる。
既存の新聞ビジネスを補強するようなサービスもある。VR(仮想現実)アプリ、ハードウエア開発の「Jaunt(ジョーント)」、ソーシャルメディアでの配信に特化した動画ニュースサービスの「NowThisMedia」、位置情報連動チラシ・クーポン配信サービス「Retale」などだ。
収益の70%がデジタル事業から
同社は今回の買収を機に、米国での事業を拡大させる考え。アクセル・シュプリンガーグループ全体の2015年の利払い・税引き・償却前利益(EBITDA)は、5億5900万ユーロ(667億6600万円)。うち70%をデジタル関連事業が占める。運営メディア全体の2016年1月~3月期の平均月間ユニークユーザー数は約2億人。
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