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広告業界の労働環境が浮き彫りに!「夫の育休、取れますか?」読者アンケート結果

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月刊「宣伝会議」編集部は、2016年8月号(7月1日発売)の本誌にて、特集「広告・マスコミ界『夫の育休、取れますか?』を企画しました。特集に連動し、広告界の方を対象に「育休事情」を聞く、アンケート企画を実施。男女合わせて354名の方から回答を得ました。

【Q1】あなたは育児休暇を取得したことがありますか?
【女性の回答】

【男性の回答】

想定通り…の結果が。男性の回答者中、育児休暇取得経験者の割合は4.8%という低い結果に。

【Q2】男性が育児休暇を取得することについて、どんな印象を持ちますか?

男性の育児休暇取得については賛成派が多数。「良いと思う・推奨したい」「どちらかといえばよい印象」を合わせた賛成派が71.2%を占めました。

【Q3】仕事と子育て、どちらを優先できていますか?
【女性の回答】

【男性の回答】

現在、仕事と子育てのどちら優先のワークスタイルになっているかを聞いた質問では、「仕事を優先」「どちらかと言えば仕事を優先」と回答したのが女性では46.7%、男性では72.7%。
「子育てを優先」「どちらかと言えば子育てを優先」と回答したのが女性では20.4%、男性では6.4%と広告界の男性の育児参加は、まだまだ進んでいないようです。

【Q4】広告・マスコミ界だからこそ育休を取得できないと思った理由やエピソードがあれば教えてください。

今回の特集では、広告・マスコミ界の男性の育児休暇取得の状況の特集でしたが、調査では女性の育児休暇取得についても取りづらい環境への不満の声が多くあがってきました。不規則な勤務時間、引継ぎの難しい属人的な仕事…など、この業界ならではの慣習やワークスタイルを指摘する回答が目立ち、業界全体の課題が浮き彫りになりました。

<男性の回答>
〇この業界に限らず、中小企業は余裕のない人数で業務を遂行しているため、後任がおらず一人抜けると大きな痛手になる。そのため、会社としても、チームとしても育休をとることを推奨しない雰囲気が強い。実際に人事に呼び出され、育休をとるなとは言わないものの、今後の活躍にしたいしているから、今は私にとって重要な時と説得された。

〇Web広告に関連する業務においては、 育休を取ることで最新のテクノロジーやトレンドについていけなくなるので 長期で取得しづらいと部下より相談されたことがある。

〇育休ではなく1日有給で休んでいたとき、残った社員では対応できず、結局返上して現場に向かうこととなった。とても育休なんて無理。

〇最近は、社内でも男性が育児休暇を取る例がいくつか出てきているので、大変好ましいことだと思う。ただし、直接クライアントを持っている営業などの担当者は、なかなか取得しにくいし周囲の理解も得にくいと思う。

<女性の回答>
〇クライアントがいる仕事であるということと、移り変わりの激しい業界なので、長期間時間をおいて戻れるポストがあるのかは不安になる。

〇自分の仕事を任せられる人がいない上に、タイムリミットに追われ続ける仕事のため、休めない。年末の休暇さえも急な対応を迫られ、飛行機のチケットをキャンセルするしかなかった。

〇基本的に朝が遅い業界という認識があります。子どもとの暮らしは、とにかく朝型。そのシフトチェンジに自分自身苦労したし、自分が経験してみるまではこんなに苦労するとは思いませんでした。職場復帰してから3年近くたちますが、朝の職場にはママ社員とマネジャー層ばかりで、プレイヤー達は夕方から盛り上がります。この時間差のおかげで職場でのコミュニケーションがうまくとれないなぁと感じることは、ままあります。。。

〇いまだに典型的な労働集約型産業。在宅勤務が可能な業務も多いのに、体質が古く変革できていないと感じる。恐らく、業界トップ企業からしてそうなので(メールの時間を見ると)、その辺りが業界を牽引している意識を持って変化していかないと、業界全体が衰退するのではないだろうか。

〇定時勤務や完全土日祝日休日には絶対になれない業界であり、その犠牲をはらわないと良いポジション・良い仕事に就くことが極めて難しい業界であるため、相当な覚悟や割り切りが出来ないと取得は難しいと思う。実際に別の会社の知人が取得したが、復帰後2年で会社を辞めた人がいる。それが現実なのかもしれません。

本調査結果の詳細も掲載の、「広告・マスコミ界『夫の育休取れますか?』」特集は月刊「宣伝会議」2016年8月号に掲載です。特集内では広告・マスコミ界の育休取得経験のある男性にもインタビューをしています。 【調査概要】
調査期間 6月14~21日
調査方法 インターネット調査
有効回答数:354件(男性:187名/女性:167名)

【回答者の属性】
<Q1:性別>

【Q2:年齢分布】