経済広報センターは4日、優れた企業広報を実践している企業や経営者、企業広報の実務者を顕彰する「第32回企業広報賞」の選考結果を発表した。「企業広報大賞」には三菱商事が選ばれた。
国内外のステークホルダーに対し、透明性、公開性、公正性、迅速性のある広報活動を実践していることや、厳しい局面でも経営方針や事業内容を正確に伝える「逃げない広報姿勢」を貫いたことが評価された。また東日本大震災の復興支援として、「三菱商事復興支援財団」を設立し、被災から5年が経った今でも、支援活動を継続するなどCSR活動への評価も高いという。
社内外に向けたコミュニケーション活動が優れた経営者を表彰する「企業広報経営者賞」は、三越伊勢丹ホールディングスの大西洋・代表取締役社長執行役員とりそなホールディングスの東和浩・取締役兼代表執行役社長の2人が受賞した。
大西氏は自社だけではなく、百貨店業界の発信源として、積極的なトップ広報を実施してきた。東氏は、「リテールNo.1」を目指す経営戦略を明確に打ち出し、先進的な「りそな」独自のサービスと差別化戦略を進めるとともに、継続的に発信してきた。広報実務者およびチームを表彰する「企業広報功労・奨励賞」には、キリンの藤原哲也・執行役員 CSV本部コーポレートコミュニケーション部長と、ローソンの宮﨑純・常務執行役員 コミュニケーション本部長兼広報室長兼秘書室長兼CHO補佐兼人事副管掌の2人が受賞した。
藤原氏は15年間にわたり企業広報とIR業務に携わり、窓口を一本化して機動的な広報活動ができる体制を実現してきた。宮﨑氏は広報業務に約18年間携わり、「透明性」と「社会との対話」を重視して、首尾一貫した対応をしてきた。
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