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仕事と子育て、多様な働き方について考える — 電通アイソバー

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【前回記事】「多様性が生み出す、新たなビジネスチャンス」はこちら

クリエイティブを一生の仕事にしたいと考える人に、今後のキャリアを支援するプロジェクト「しゅふクリ・ママクリ」。今回は、電通アイソバーに訪問した。育休から復帰して活躍している女性社員だけではなく、積極的に育児参加をしている男性社員に話を聞いた。仕事と子育てを両立させるための取り組みが、会社全体でより効率的な働き方を考えるきっかけになっているようだ。清水常平さん、斉藤裕里子さん、ピアソン・フィリップ(フィル)さんに聞いた。

子育ては、みんなでするもの

—はじめに、自己紹介をお願いします。

斉藤:私は、人事広報部マネージャーとして、育成や採用、PRを担当しています。もともと現場にいましたが、育休後にコーポレート部門のマネージャーに異動しました。2歳の女の子が1人います。

フィル:グローバルアカウント部のフィルです。今年の4月に男の子が生まれて、今は絶賛育児中です。家事と育児については、今のところ妻に専念してもらっていますが、子どもが生まれたときは有給と特別休暇を組み合わせて、3週間お休みをいただきました。戻ってからは3週間ほど時短勤務制度も利用しました。

清水:僕は、ソーシャルメディアマーケティング部門の責任者をしています。7歳の女の子と、4歳と2歳の男の子がいます。今日は妻が出張だったので、朝6時に起きて、お弁当をつくって、長女を学童保育に息子たちを保育園に送ってきました。このあとも早めに退社して、迎えに行く予定です。

左から:フィルさん、清水さん、斉藤さん

—御社はフィルさんや清水さんのように、育児に積極的な男性が多くいらっしゃるのでしょうか。

清水:僕のチームには、子どものいる社員が自分を含めて3人いて、全員男性です。僕以外の2人もチームリーダーとして活躍してますが、早めに帰るように意識していますよ。子育ては、お母さんに任せきりじゃないんだっていう雰囲気はチーム全体にあると思います。

フィル:僕も、できるだけ多くの時間を、子どもと一緒に過ごしたいと思っています。この業界では難しいことですが、早く帰れるように、セルフマネジメントをしていきたいです。子どもの面倒を見るために、家でテレビ会議をさせてもらったりもしています。

斉藤:2人のほかにも子育てに積極的な男性が在籍しています。男女に関わらず状況を理解してくれる社員がいたので、私も育休から復帰した時は心強かったです。夜遅く残っている時に、「今日は遅いね」って言ってくれるだけでもありがたいですから。

清水:会社の仲間も含めて、子どもはみんなで育てるものなんじゃないですかね。みんなには育休中にも子どもを連れて会社に来てほしいし、そうすると周りの人も協力しやすくなると思います。子育ては1人でするものじゃないですし、もっとわがままになっても良いと思います。

—みんなで子育てをする会社というのは、安心して働けそうですね。

清水:それを実現するために、産休や時短の人が増えても業務を回していけるような仕組みをいろいろと試しています。誰かが抜けてもチーム全体で対応できる体制をつくることは、ただ育児休暇を取得しやすくするだけではなく、会社としてのリスク分散にもなります。育児との両立という課題が、チームビルディングやタスク管理について考える良いきっかけとなった気がします。特に僕の部門は女性も多いので、将来安心して働ける環境をつくるために、どんどん取り組んでいきたいと思っています。
 
インタビューの続きは 『しゅふクリ・ママクリ』 へ

清水 常平

2001年よりモバイルを中心としたシステム開発およびコンテンツ企画に携わり、2006年より現職。2012年10月にソーシャルメディアマーケティング部を発足し、SNSを活用した企業のマーケティング支援を提供。

 

斉藤 裕里子

2005年より現職。企業のデジタルマーケティング支援に8年携わり、現在は人事広報部の責任者。同じ業界で働く夫とともに子育て奮闘中。

 

ピアソン フィリップ

2008年に中国でキャリアをスタート。広告業界に入ったのは2011年から、香港(後イギリス)でメディアエージェンシーに務めた後、2015年に幼少時代を過ごした日本へ帰国し、現職に就任。今は主に日本でのデジタルマーケティング活動をする外資系クライアントを支援。