東京広告協会は12月7日、「大学生意識調査プロジェクト」の調査結果を発表した。本プロジェクトは東京広告協会に参加する大学生が、信頼できる情報を合理的に提供するための実務能力を身につけることや、広告活動の担い手育成を通し、市民の文化的な生活向上に貢献する広告をより多く送り出すことを目的に行っているプロジェクトで、今年で22年目を迎えた。首都圏の大学生で構成される「大学生意識調査プロジェクト(FUTURE2016)」メンバーが、東京広告協会や博報堂、参加大学の教授らの支援を受けながら企画から調査、発表まで全てを担っている。
今年のテーマは「大学生1000人にきいた『大学生と消費』に関する意識調査」だ。結果を発表する記者発表会も開催され、会の冒頭には公共社団法人 東京広告協会 専務理事の内田公至氏が登壇。「こうして22年間、世相を反映した調査や定点観測を行いつつ、学生が自分たちでプロジェクトを実行し、広告業界の方の前で発表できることは、これから広告業界、社会を担っていく学生にも良い機会だと考えています」と挨拶をした。
今回の調査では、大学生に「コスパが良いと感じるもの」のほか、消費やアルバイトに関する調査が行われた。調査の結果、今の大学生は「自分はコスパにうるさい」と感じている人が約7割に上り、「コスパ」という意識は大学生に広く浸透していることがわかった。
中でも、大学生が抱いているコスパが良いイメージの上位は「中古品を買うこと」(78.3%)、「資格の勉強」(75.2%)、「アルバイト」(69.9%)と続く一方、最もコスパが悪いと大学生が感じているものは「課金型のスマホゲーム」(92.2%)となった。また、コスパが大学生に浸透している背景には、「金銭的余裕がない」(約6割)「時間的余裕がない」(約7割)と感じている大学生の実態が浮かび上がってきたという。
こうした実態にFUTURE2016は、現在の大学生を「金・時ナシ」と定義。さらに調査を進めたところ、今の大学生は交際費に多くの金銭を費やしていることが明らかになり、その交際費には、人間関係の円滑化を図るために必須とされる「オツキアイ消費」と、時間や金銭を惜しみなくかける「サプライズ消費」の2つのタイプがあることがわかった。
こうした調査の結果を踏まえ、FUTURE2016では、消費に対する大学生の意識の特徴を、コストだけではなく、自身の行う消費に価値がありそうかを見極めるパフォーマンス重視と結論付け、その特徴を「シン・コスパ」と名付けた。「シン」には大学生にとっての「新」「真」という意味が含まれている。
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