(執筆者)
パルコ 執行役 グループICT戦略室担当
林 直孝
全国で運営するショッピングセンターPARCOのデジタルマーケティングやオムニチャネルの推進を担当。本年3月からは新設された「グループICT戦略室」でパルコグループ各事業のオムニチャネル化、ICTを活用したビジネスマネジメント改革の推進、進化するテクノロジーの研究と導入支援等、ICT戦略の統括を担当しています。
3月10日~19日に開催された「SXSW 2017」。私たちパルコは、3月12日~15日に開催された「SXSW TRADE SHOW」に出展者として参加しました。出展者としての目線を交えて、SXSW 2017をレポートしたいと思います
出展のきっかけは、2年前にSXSWに出展したスタートアップの方々との出会いでした。当時、日本でもキーワードとして意識されるようになった「IoT」なプロダクトを引っ提げて、いきなり渡米、話題をつくってしまう様子を聞き、「SXSWは展示者として参加したほうが、得るものが大きそうだぞ」という想いが募り、今年の初出展に至りました。
私たちは「VR」と「IoT」 を活用して、未来のファッション売り場をイメージしたプレゼンテーションを行いました。
昨年のSXSWでも盛り上がったと聞いているVRですが、今年の会場でも非常に盛り上がっていました。完成度が高いプロダクトが多く、我々のブースの近くで一際目立っていた世界初の 8K モーションライド「8K:VR Ride featuring “Tokyo Victory”」(NHKエンタープライズ様ほかによる出展)など、会場内にはVR/ARゾーンも設置され、終始多くの人たちで賑わっていました。
パルコのブース「デザイナーズモール・オブ・トーキョー in the FUTURE」では、未来の売り場の形を提案する意図で、洋服が完成するまでのプロセスや、その後の変化した様子まで、東京の過去・現在・未来が入り組んだ VR 空間を体感していただく企画を行いましたが、来場された方の関心はさらに具体的で、今後VRをどうショッピング体験に生かすのか?という視点で質問や提案をもらうことが多くありました。
会場で感じたことは、私たちはVRを「仮想」ではなく「現実の一部」として捉え、そのテクノロジーを、いかにより良いサービスに落とし込めるかを真剣に考え実行する時期に来ているということでした。
一昔前は「ヴァーチャル」と言われていたインターネットが、PCからスマートフォンへの進化の過程で一気に現実生活に交わってきたように、VR(あるいはAR)も、視覚情報の拡張がもたらすさまざまなサービスとして、急速に私たちの生活の一部となるでしょう。
出展時からさらにパワーアップした「デザイナーズモール・オブ・トーキョー in the FUTURE」が、伊勢丹新宿店本館で開催されるイベント「2037 年トーキョーcollection – TOKYO 解放区 ×PARCO -」(4月5日~18日)で体験いただけるので、こちらもぜひご覧いただきたいです。
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