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マーケティングの相乗効果はハイブリッド(混合)思考で生まれる!

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研究会 参加者
・パルコ 執行役 グループICT戦略室担当 林直孝氏

・ベイクルーズ 上席取締役 EC統括/事業支援統括 村田昭彦氏

・公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ 常務理事 事務局長 葦原一正氏

・ナリス化粧品 経営企画室 マーケティング部 部長付部長 広報課兼任 横谷泰美氏

写真左からナリス化粧品 横谷泰美氏、公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ 葦原一正氏、JAPAN CMO CLUB 加藤希尊氏、ベイクルーズ 村田昭彦氏、パルコ 林直孝氏

9月14日に開催された18回目の研究会には、パルコ、ベイクルーズ、ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグB.LEAGUE、ナリス化粧品の業界業種の異なる4社が参加した。

JAPAN CMO CLUB
加藤希尊 氏

2014年11月に設立された「JAPAN CMO CLUB」は間もなく3年目を迎える。CMO CLUBのFounderである加藤希尊氏は、これまでの活動を振り返り「異業種企業であってもディスカッションを通じて、互いのブランドや顧客に対する理解を深め、コラボレーション企画が多くCLUBから生まれている。設立当初に考えていたことが3年の月日を経て、数多く実現している」と話した。

店頭、オンラインをつないだブランド体験をつくる

CMO CLUBの研究会では互いのマーケティング環境の理解を深めるため、各社のカスタマージャーニーを持ち寄る他、毎回これまでの研究会で見えてきた多くのマーケターが抱える共通課題である「人口減少」「コモディティ化」「スマート化」のそれぞれについて意見を発表している。

ベイクルーズ 上席取締役 EC統括/事業支援統括 村田昭彦氏
「ジャーナルスタンダード」や、「IENA」など多くの人気ブランドを手がけるベイクルーズは近年、ファッションだけでなく飲食店やフィットネスなど、ライフスタイル全般を手がけている。

ベイクルーズの村田昭彦氏は社内でワークショップを行い、作成したというカスタマージャーニーを発表。消費者がいつでも、どこでも、好きな時につながることができる「スマート化」した社会において、企業と消費者の接点は劇的に増大した一方、顧客とつながる時間、接点の激しい奪い合いが起きている。

こうした環境の中で、村田氏は改めてお客さまのペルソナをつくり、店頭視察を行って、カスタマージャーニーマップをつくることで、これまでにない顧客接点をつくれないかを考えているという。

「もともと日本のファッション市場はラグジュアリー、トレンド、ボリュームの3つの市場が満遍なく存在していた。欧米はトレンド市場が小さくボリューム市場が大きいが、トレンド市場という中間価格帯のマーケットが厚いところが日本ならではの特長。しかし、トレンドを取り入れ安価で提供するグローバルSPA型ブランドの参入により、ボリューム層と中間価格帯にあったトレンド層とのファッション性に差がなくなり、日本も二極化の流れを見せている。市場が消耗戦を繰り広げる中で、改めて顧客から共感されるブランドづくりと同時に戦略的なポートフォリオマネジメントが必要。」(村田氏)。

パルコの林直孝氏もテクノロジーを活用し、早くから新しいブランド体験やサービスの創造に取り組んできた一人。「最近、『24時間パルコ』というコンセプトを掲げている。店頭接客だけでなく、ネットでも店頭と同様に接客を提供できるようなプラットフォームを用意した。店頭とオンラインをつないだオムニチャネルでのサービス提供を目指している」という。

次ページ 「デジタルとアナログのハイブリッドが理想」へ続く

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