また「宣伝会議」2018年1月号(12月1日発売)には、レポートの総集編を掲載します。こちらも、ぜひご覧ください。
3000人のインフルエンサーをネットワーク
Laundry Serviceは、インフルエンサーを活用してグローバル企業のプロモーションを手がけるソーシャルメディアエージェンシーだ。2015年にはプロスポーツ選手のマネジメント会社大手 Wasserman Mediaの傘下に入り、スポーツ選手を活用したソーシャルメディアマーケティングにも本腰を入れ始めた。
2016年に前年比78%成長、50億円の利益を叩き出し、設立6年目ながらアドエイジ誌が選ぶ「Agency A-List 2017」のナンバー9に選出された。急成長の秘訣を、事業開発担当ディレクターのサマンサ・クリス氏は次のように話す。
「私たちはクライアントに対し、プロモーション戦略立案からコンテンツ制作、メディアバイイング、コミュニティマネジメントまで幅広いサービスを提供しています。長編動画や1〜2分の短編動画、シネマグラフ、GIF、写真などのコンテンツを、インフルエンサーやスポーツ選手といったタレントを起用して制作し、最適なプラットフォームに最適なタイミングで配信できることが強みです」。
Laundry Serviceの従業員は総勢350人。ネットワークするインフルエンサーやスポーツ選手は3000人を超える。そしてクライアントには、Nike(Jordan Brand)、Apple、LG USA Mobile、Amazon、BMW、Twitterなどの有力企業が名を連ねる。
コニャックのトップブランドであるヘネシーからは、「米国で、プレミアムブランドとしての認知を広めたい」という依頼を受け、“Never Stop. Never Settle.”というブランドメッセージを軸に、世界的なボクサーの半生を辿った動画や、挑戦を続けるアーティストやインフルエンサーにフォーカスした動画を制作。最初の動画をリリースしてから8カ月間で、ソーシャルメディア経由のブランドへのリーチが前年比2倍となった。
また、LG USA Mobleとのプロジェクトでは、Facebookページの月間アクセス数が前年比32倍、ポストエンゲージメント(投稿への反応)が16倍に拡大するという成果を挙げた。
ソーシャルメディア上には10代から60代まで幅広いユーザーが存在し、それぞれに好むコンテンツが異なる。「すべての人を満足させるのは難しいですが、クリエイティブでは2 つのことを大切にしています」とクリス氏。「まず、誰のためのコンテンツなのかを、明確に定めること。そうすれば、Twitter、Facebook、Instargramと、どのプラットフォームで配信するのが最適であるかが見えてきます。もうひとつは、ストーリーにこだわること。クオリティが高く、これまでにないストーリーは、世代を超えて支持されるはずです」。
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