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ウェディングドレスの渕上ファインズが望む販促アイデアとは?/第10回販促コンペ

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【前回の記事】「日本農産工業の「ヨード卵・光」が望む販促アイデアとは?/第10回販促コンペはこちら

6月5日午前10時まで企画募集中の「第10回販促コンペ」。このほど実施された課題協賛企業のオリエンテーションから、一部を編集部がピックアップ。ここでしか読めない、よりくわしい内容をお伝えしていきます。

今回は渕上ファインズの、結婚を考えている「プレ花嫁」が、ドレス選びを始めたくなるような企画を求めるオリエンテーションです(第10回販促コンペの特設サイトはこちら

結婚を考えている「プレ花嫁」が、ドレス選びを始めたくなる、素敵な企画を募集します。

 

「お客様の人生を彩る」渕上ファインズの課題とは

渕上ファインズ(Dress the Life)は今回の販促コンペで、「結婚を考えている『プレ花嫁』が、ドレス選びを始めたくなる、素敵な企画」を募集します。

当社は明治28年に創業した、ウエディングドレスショップの運営、ドレスのレンタル、オリジナルドレスなどの商品企画、神社挙式、フォト婚のプロデュースなどを主な業務とする会社です。企業理念は「お客様の人生を彩ること」。九州をメインに、関東や関西をはじめ、全国に50店舗、海外1店舗を展開しており、今後も拡大する予定です。

当社には6つのドレスショップブランドがあり、さまざまなドレスメーカーとパートナーを結んでいます。取り扱うドレスは、ヨーロッパやアメリカから買いつけ、業界でも高価な、こだわりのある商品です。一社で複数のドレスブランドを持つ会社は珍しく、さまざまなテイストのご提案をできる点が強みです。また、従業員のサービス・教育、店舗のつくりにも気を配っています。

そのほかの事業として、結婚を決めた際になんでも相談できるブライダルカウンター「orb(オーブ)」やフォトウエディングなどがあります。フォトウェディング事業では、自社の店舗の一部分をスタジオのようにセットして撮影しています。この写真を「Instagram(インスタグラム)」で公開したところ、一時期はフォロワーが急増しました。しかし多数の競合サービスができてしまい、最近は伸び悩んでいます。

さらに、「Dressess(ドレッシーズ)」というオンラインメディアを運営し、さまざまなドレスブランドやドレスコーディネート、社員の考え方、情報・流行を発信しています。

今回はソーシャルメディアで話題になる企画によって認知度を高め、来店につなげたいと考えています。主なメディアはソーシャルメディアやWebです。

ターゲットは「プレ花嫁」

当社のサービスのご利用者さまは、30歳前後の結婚を決めた女性がメインです。ユーザー像は、結婚が決まってまず結婚情報誌を買い、式の準備のために写真共有アプリ「Instagram」で情報収集をしているような、「プレ花嫁」の方々です。

最近、一部の「プレ花嫁」の方々は、「Instagram」に花嫁としての専用アカウントを作り、結婚式までの記録を写真とともに残したりしています。独特なハッシュタグの文化があり、「#プレ花」や、結婚式が終わってからの「#卒ハナ」といったハッシュタグを投稿する写真に添え、そのタグを通して多くの人に知られ、式を終えた後に有名人になるケースもあるそうです。ほかにも「#日本中の花嫁さんとつながりたい」「#チーム1129(11月29日に結婚式を挙げる人たち共通のタグ)などがあります。

また、結婚情報誌『ゼクシィ』が結婚式を終えた方々の後悔を調べた、「結婚式で『やっておけばよかった』」ランキングによると、1位は「もっと『花嫁姿』にこだわればよかった」で、2位は「写真やDVDをケチらなければよかった」、3位は「披露宴の演出やプログラムを考えればよかった」と続きます。「結婚式はしてないけれど、ウエディングドレスは着たかった」という方も多いようで、「私たちにできることはないか」と考えています。

競争の激しいウエディング市場

ウエディング市場では、写真だけ撮って式を挙げない「フォト婚」、全体の50%ほどを占める、挙式をしない「ナシ婚」、「結婚自体をしない」などニーズが多様化しています。また、従来のブライダル市場もハウスウエディングのブームを背景に新規参入企業が増え、老舗ホテルのシェア奪還やアパレル企業の参入もあって、競争の激しい市場になっています。

矢野経済研究所によると2017年のブライダル関連市場規模は2兆4490億円です。
市場規模は前年比98.9%ほどで、毎年少しずつ減っている状況です。

市場規模の縮小理由は、そもそも人口減で結婚する方が減っていること、ウエディング市場の価値観が変わってきていることです。後者については、前述の「ナシ婚」や「フォト婚」など新しい形態が台頭してきています。

また、ソーシャルメディアが発展したことで、それまでは人生でも貴重な体験である結婚式について、いろいろな情報が共有されるようになりました。良い面もありますが、式場トラブルなどネガティブな情報もあります。結果、結婚式にマイナスイメージがついてしまったのではないか、という恐れもあります。

というのも、結婚式事業は、式場が中心となり専門業者が集まって形成されていることが多く、式場をトップに、カメラ、衣装、ヘアメイク、音声、フラワーなどが契約を結んでいる形になります。ですので会場としては契約している業者に依頼する必要があり、お客さまがドレスなどを持ち込む場合は、持ち込み料が発生します。これもネガティブイメージを抱かれる点です。そのため一部の式場では、各業者を社内に置く「内製化」を試みるケースもあります。

以上の課題、市場状況をヒントに、結婚が決まったら、結婚情報誌や会場選びより先に、まずはドレスを選びに当社にご相談いただけるようになるための企画を、お願いします。

第10回販促コンペの特設サイトはこちら