本記事では、第55回「宣伝会議賞」でグランプリを受賞した林次郎さんに、受賞から半年経過した現在の率直な思いを紹介します。
—実際にグランプリを受賞して、受賞前に抱いていたイメージと違いはありましたか?
応募を始めた第48回の時には、受賞なんて、とても現実的な夢には思えませんでした。コピーライターの仕事をしているわけでもない、自分のような一般の人には天井とかがあるのかな、って思っていましたから。ですが、初めてファイナリストに選ばれた第51回の贈賞式に行った時に、意外とプロではない人も多いことに気付いたんです。そこで、やっとグランプリまでの道筋が見えてきて、実際に第55回でグランプリを受賞して、「良いもの書いたら、グランプリまで繋がってるやん!」と実感することができました。
—受賞後、周囲の反応に変化はありましたか?
SNS上に自分の顔が写った贈賞式の写真がたくさん出回ったので、友人からは「写真の写りが悪い」と良くつっこまれましたね(笑)。
一方で、いろいろなところで「友人が宣伝会議賞のグランプリ受賞した」って自慢をたくさんしてくれたり、贈賞式の動画をシェアしてくれたりしました。静観はしていましたけど、内心嬉しかったです。
—100万円の使い道は?
格好をつけるわけじゃないですけど、賞金は本当に二の次でしたね。グランプリか100万円か、どちらかしかもらえないとしたら迷わずグランプリを選びます。唯一買ったものと言えば、買い替えようと思っていたスニーカーを高いものにしたくらいです。
—現時点で、林さんにとっての「グランプリ受賞」はどんな意味があったと思いますか?
グランプリ受賞は手を引いてくれるものであり、背中を押してくれるものですね。今回、第56回「宣伝会議賞」のティザーサイト用にコピーを書かせていただいたんですが、そのために140本コピーを考えました。グランプリを受賞してなければ、ここまで書けなかったと思います。
でも、たまに「(グランプリ受賞者なら)もっと書け!書けるやろ!」って尻を叩かれるので、鬼嫁に近いかもしれませんが(笑)。
応募は、第56回「宣伝会議賞」特設サイトからお願いします。
林 次郎(はやし・じろう)
1972年生まれ。自転車で江東区をさまよう関西人。玩具・日用品のメーカーで営業と企画と管理職を経験。公募と本屋とおでんが好き。尊敬する人は野茂英雄。第48回から宣伝会議賞へ応募。第51回でファイナリスト。第52回と第53回でシルバー。失意の第54回を経て、第55回でグランプリを受賞。
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