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ハウステンボス、「変なホテル」に次ぐロボット事業は高齢者向け

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ハウステンボスは4月16日、都内で、家庭向けコミュニケーションロボット「TELLBO(テルボ)」のお披露目記者会見を行った。当日は長崎の会場とも中継が繋がれ、ハウステンボス代表取締役の澤田秀雄氏、取締役の富田直美氏が登壇。ロボット事業に関する指針・狙いを語った。

富田氏は「思いやりがテーマ。技術者が使えるのではなく、誰でも簡単に愛着をもって使ってもらえるように心がけた」と語り、事業開発室の武富浩一郎氏がTELLBOのコンセプトである「簡単・安心・可愛い」を発表、誕生に至る経緯を説明した。

(左から)ハウステンボス取締役の富田直美氏、代表取締役の澤田秀雄氏、事業開発室の武富浩一郎氏、ユカイ工学代表の青木俊介氏。

TELLBOは75歳以上の後期高齢者の見守りやコミュニケーションツールとしての活用を想定しており、スマホと連動することでメッセージの送受信が可能だ。また、薬の服用する時間や通院などのスケジュールをスマホで設定しておくと、音声で知らせてくれるシステムも用意した。別売りの部屋センサは4パターン用意され、部屋の温度や湿度を察知するものや鍵の開け閉めに反応する機能などがある。SIMカードを対応可にすることで、高齢者でも電源につなぐだけで簡単に使うことができるよう配慮された。

コミュニケーションロボットTELLBO。左からフルック(茶色)、カーレル(黄色)。

外装はくま型のぬいぐるみを採用。肌触りや可愛さを特に意識したという。茶色(男の子)と黄色(女の子)の2種類で、音声は男女で高低の2種類ずつ、計4パターンから選べるようにした。

当日は、共同開発者のユカイ工学から代表の青木俊介氏も登壇し、自社商品のロボットも高齢者ユーザーが増えてきていることに触れつつ、コミュニケーションロボット事業の可能性について語った。ぬいぐるみ製作ではティーエスティーアドバンスと共同で開発を進めたことを発表された。

発売は5月31日からを予定しており、現時点ではハウステンボス内とオンラインショップで取り扱う見通しだ。今後Amazonや店頭に販路を広げていく。初年度の販売目標はトータル5000体を掲げている。