カルビー(東京・千代田)は9月18日、同社が2017年から展開している各都道府県の郷土料理の味のポテトチップスを開発する「ラブジャパン プロジェクト」第3弾として、東京の味「ポテトチップス 深川めし味」を発表した。
深川めしとは、ネギとあさりを味噌で煮込んで熱々のご飯にかけた東京・深川の地元料理。同日には、記者発表会が都内で開かれ、出席した同社代表取締役社長兼CEOの伊藤秀二氏は、「各地域、自治体から『次はうちの地域の地元料理を使ってほしい』という要望をいただくことが多くなった。ぜひ今後も継続していきたい」と意気込みを語った。
「ラブジャパン プロジェクト」は2017、2018年度にそれぞれ第1弾、第2弾企画を実施し、大阪のたこ焼き味や愛知県のてばさき味など、47都道府県すべての味を網羅し、開発・販売した実績がある。これまではカルビーと地方自治体2者間での商品開発に留まっていたが、今回から地元に造詣の深い著名人も参加。
深川めし味には、30年余りを深川で過ごしたという作家の山本一力氏が協力。試食会で味を品評したり、パッケージデザインについて意見を出したりしたという。
深川めし味が選ばれた背景には、いくつかの過程があったという。まず、全国の一般消費者からインターネットで案を募集。全体案の中から、カルビーがポテトチップスの味にマッチするものを厳選した上で、山本氏や地元の自治体である江東区役所職員らによる最終審査の後に決定。候補にはほかにくさや味や人形焼き味などもあったという。深川めし味は今後、北海道や福島など計14道府県の味と合わせて9 月 23 日に発売される。
発表会には、伊藤社長のほか、山崎孝明江東区長と山本氏らが登壇。山崎区長は、「江戸の文化が残っているあかし。(深川めし味のポテトチップスを食べると)下町の情景が目に浮かぶ」と感想を述べた。山本氏は、「深川めしの名前と味を知ってもらう機会となって嬉しい」と語った。
同社担当者によると、2018年度の「ラブジャパン プロジェクト」の商品販売期間中、カルビーポテトチップスの購入率は平均して前年度比約15%増だったという。伊藤社長は、「お客さまと一緒になって商品開発ができることが社会的価値としてのひとつのテーマとなった。マーケティングの成功事例だと考えている」との見解を示した。
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