メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×

ONE MEDIA 明石ガクト×newn 中川綾太郎が語る 「起業」を決意した瞬間

share

※本記事は株式会社マスメディアンの『advanced by massmedian』に掲載された記事を表示しています。

ファッションデザイナー、起業家、インフルエンサーなどマルチに活躍するハヤカワ五味さんがパーソナリティをつとめるTOKYO FMの番組「マスメディアン 妄想の泉」。この番組では、さまざまなフィールドで活躍する起業家やクリエイター、アーティストをゲストに迎え、未来を面白くするヒントを“妄想しながら”探っていきます。12月21日(土)の放送は、12月16日(月)に行われた公開収録「妄想の泉~公開妄想イベント第二弾~」の模様をお届け。動画クリエイターのためのメディアカンパニーONE MEDIAの創業者・明石ガクトさんと、実業家で個人投資家の「あやたん」こと中川綾太郎さんをゲストに迎え、「起業」についてトークを繰り広げました。

最前列左から、中川綾太郎さん、ハヤカワ五味さん、明石ガクトさん

人生、後悔できない!

明石さんは、2014年6月にONE MEDIAを設立し「動画をつくってスマートフォンや街中のデジタルサイネージなどに配信をしている」と言います。

学生時代、YouTubeができる前から動画づくりをしていたという明石さん。大学を卒業し、新卒でIT業界に進んだものの「つまらなくて、入社1年目から『いつか起業するぞ!』と思っていた」と話します。

就職からおよそ6年半が経過し、明石さんは最初の会社を立ち上げ。「けっこう儲かったんだけど、すごくつまらなかった」と振り返ります。その後、「自分でコンテンツの発信をしていきたいという思いが膨らんでいった。YouTubeのブームがすごくて、アメリカでは『VICE』などの動画を使った新しいメディアがバンバン出てきているときで、これはもう『人生、後悔できない!』と思って起業した」と思いを打ち明けます。

やったことのないことをやろう!

一方、中川さんは大学生のときに起業し、女性向けキュレーションプラットフォーム「MERY」を運営。「その会社をやめて、『次になにをしよう』と考えたときに『やったことのないことをやろう!』と思った」。

そして、中川さんはnewn(ニューン)を設立し、仲介業者を介さず、テクノロジーを駆使して商品をユーザーに直販する「D2C(ダイレクト・トゥ・コンシューマー)」サービスを展開。アパレルや化粧品、チーズケーキなどさまざまな商品を販売しています。

そんな中川さんは、自身の仕事のスタイルについて「『こういうことをやりたい』とか『こういうことができる』という人に、力を合わせてやってもらうスタイル」と分析。

現に、「『COHINA』という身長155センチ未満の女性向けのアパレルブランドをやっているんですけど、服をつくったことのない、会社経営をしたこともない、新卒の女の子と立ち上げた。その子は『これができる』、『これはできないからこっちでやるよ』という感じで、クリエイターといわゆるビジネスサイドの連合で、一緒に力を合わせてやっている」と話します。

なにもつくれない大変さ

ハヤカワさんは2人に「起業して大変だったこと」を問います。明石さんが挙げたのは、「ZOZO」創業者の前澤友作さんの公式YouTubeチャンネルの開設。「世界的大富豪の前澤さんのYouTubeですから、動画にしていくのはとても大変。プレッシャーもあるし、いろいろと気をつかわなきゃいけないし、ネット世論にも配慮しながらつくっていかないといけない」と話し、その大変さは現在進行形のようです。

そのなかでも、最も大変だったのは創業当初の「なにもつくれない大変さ」と言います。起業して、自信満々でYouTubeチャンネルをつくったものの、初年度の売り上げは「年間5万円。でも、当時はその異常さに気づかなかった。若い人が『社会の歯車にはなりたくない』とよく言うけど、歯車にすらなれず、ただ空転し続けているだけの『虚無の状態』はつらかった」と振り返ります。

株主のなかには実業家で知られる、けんすう(古川健介)さんがいて、いろいろとアドバイスをしてくれたそうですが「当時は、けんすうさんがなにを言っているのかまったくわからなくて……でも会社は続けなきゃいけないし、がんばった。1年半くらいすると、『けんすうさんがあのとき言っていたのはこれか!』とつながってきたんです。だんだんと周りの言っていることがわかってきて、社会の歯車と噛み合っていく感覚があって、ようやくつらい状態を抜けられた」と語ります。

中川さんは、常々難しいと感じることとして「いまうまくいっていて、1年後、3年後を考えたときに『このままだとうまくいかないな』と見える瞬間がある。メンバーは『素晴らしいことをやっている』という思いで頑張っているんだけど、3年後の未来から逆算したときに『もっとこういう風にやらなきゃいけない』と方向転換をしなければならないことがある。みんなが間違っているわけじゃないんだけど、利害が対立する瞬間があって……それはどうしようもできないから、けっこう苦しい」。

これに、明石さんも「そう言うと、みんな裏切られたような顔をして……そういうときって人が辞めてしまうんですよね。そのたびにへこんでしまう」と同意。そして最後に「年を取ると人生のスピードを速く感じるはずなのに『この1年、大学の4年間並みに長かったな』というくらいに濃い経験、いろいろな新しい経験が毎日あるから、そういうことを味わえるのが起業の醍醐味」と話していました。

【この記事の放送回をpodcastで聴く】
【この記事の放送回をイラストレポートで見る】


<番組概要>
番組名:マスメディアン 妄想の泉
放送日時:毎週土曜 24:30~25:00
パーソナリティ:ハヤカワ五味
番組Webサイト: https://www.tfm.co.jp/mousou/
番組Twitter: @mousou_tfm


コンテンツパートナー記事とは
AdverTimes編集部が注目する広告界のオウンドメディアから
読者に届けたい記事を厳選し掲載しています。