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「Advertising Week NY」ブランドと顧客の関わり方の変化とは?【NY視察研修2019レポート】

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宣伝会議では、2019年9月22日から8日間の日程で、米・ニューヨーク視察研修「Business Creation Lab. 2019 in New York」を開催。視察では、世界最大級のマーケティングカンファレンス「Advertising Week NY」への参加のほか、米国の第一線のマーケティング・広告・テクノロジー企業など6社の視察とディスカッションを行った。本レポートでは、視察から見えた世界最先端の広告・メディアビジネスのトレンドを紹介する。

各セッションの開始前には、会場の前に長蛇の列ができていた。

ニューヨークでマーケティングに関わるキーパーソンが一堂に会し、業界のこれからを議論するカンファレンスである「Advertising Week NY」が2019年9月23日から開催された。同カンファレンスは2004年に始まり、2019年に16年目を迎えた。セッションの一部を紹介する。

ブランドに合った方法でマーケティングチャネルを探る

今回の「Advertising Week NY」の中で、複数のセッションで取り扱われていたテーマが「D2C」。米国では、既存のブランドがスタートアップのD2Cブランドの成長によりシェアを奪われるなど、ブランドと消費者とのつながり方に変化が起こっている最中だ。

D2Cの中でも比較的若いブランド4社による「Reinventing Retail “How to think like DTC startups”」のセッションでは、メンズアパレルブランドRhone、ハンドバッグを展開するDagne Dover、靴下ブランドBombas、ハイエンドスニーカーブランドKOIOという4ブランドのCo-Founder & CEOが登壇。

リテールへの展開に関するテーマでは、期間限定のポップアップが路面店になり、現在ではコアな販売チャネルになったというKOIOがいる一方で、Bombasは同じ3週間という期間にポップアップよりもオンラインのほうが6倍売り上げたためオンラインのダイレクトチャネルに注力するといった具合に、各社の商品特性による戦略の違いが見られた。

各社とも、トライをしていく段階では、あらゆるチャネルにおいて効果を測定し、どれがどのくらい個人の商品ジャーニーに結びついているかを理解する必要があると語った。

 

顧客のフィードバックにこそ次なる一歩が隠れている

続いてのセッションには、化粧品ブランドGlossierのSVP Marketing、Ali Weiss氏と洋服レンタルサービスRent The Runway のCOO、Maureen Sullivan氏が登壇。

D2Cの代表格ともいえる2社は、共通してブランドに寄せられるフィードバックが最も重要だと述べる。Glossierは、「平均」ではなく「コミュニティ」に注意を向けることにより、D2Cの世界で重要な「ロイヤルティ」を高め、その人の周りへの波及効果を生むという。そうして「消費者と消費者」の関係性が発生し会話が生まれると、そのブランドのコミュニティがより強固になるという循環の戦略を語った。

次回の視察告知
2020年度の本視察研修は10月4日(日)から10月11日(日)に開催予定です。最新情報は、Webサイト、またはメール(global-educ@sendenkaigi.co.jp)までお問い合わせください。