AWL、調和技研、ティ・アイ・エルの3社は4月8日、リテール向けの新型コロナウイルス対策ソリューションの共同開発に着手したと発表。
AWLの提供するAIカメラソリューションを活用する機能となる予定で、早期の提供を目指す。
現在、東京など7都府県を対象に「緊急事態宣言」が発令されるなど、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、重要なライフラインとなる小売業は営業を続けている。しかし、人員も限られる店舗では、万全な対応も困難な状況となっている。
そこで、3社は新型コロナウイルス対策の一助となるようにソリューションの開発に至った。
開発を進めている機能は、大きく以下の通り。
・衛生用品販売におけるカスハラ、トラブル防止
カメラ映像分析と音声分析により、マスクや消毒液などの品薄による、買い物客からの理不尽な要求やクレームから従業員を守る「カスタマーハラスメント(カスハラ)対策」を行う。
・レジ付近の混雑・危険検知
カメラ映像分析と音声分析により、レジ付近での一定以上の混雑や、買い物客同士でのトラブルなどを検知。
・従業員用通用口での発熱者検知
カメラ映像分析により、従業員通用口で、体温を測定して発熱の疑いのある人を検知。
・マスク装着検知
カメラ映像分析により、マスクをしていない買い物客の来店を自動検知し、店舗ごとに人数や割合をダッシュボードに表示。
・お客様間距離検知
カメラ映像分析により、買い物客同士の距離が一定基準以上に近接している状態が続いた場合に、自動検知し、店舗ごとに人数や割合をダッシュボードに表示。
・店員お客様接触回数カウント
カメラ映像分析により、店員と買い物客同士の接触の有無を判定し、その回数が一定回数を超えた場合に、自動検知する。また、店舗ごとに人数や割合をダッシュボードに表示する。
・店内人口密度測定
カメラ映像分析により、店舗の広さと、来店人数、滞在時間から、店内の人口密度を測定し、一定基準を超えた場合に、自動検知する。
・アルコール消毒検知
カメラ映像分析により、従業員、買い物客のアルコール消毒実施の有無を自動検知し、消毒が行われていない場合には、店舗ごとに人数や割合をダッシュボードに表示。
3社は上記以外にも、画像認識・音声認識などを活用した対策ソリューションの開発も進めており、今後は短期間での店舗への導入を目指す。
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