メール受信設定のご確認をお願いいたします。

AdverTimes.からのメールを受信できていない場合は、
下記から受信設定の確認方法をご覧いただけます。

×

約1カ月で2500万円の募金、シェフたちが医療機関に8000食の料理を届ける

share

日本の海をサステナブルな環境とするべく集まったシェフ集団Chefs for the Blueとレストラン事業やケータリング事業を展開するCITABRIAは4月8日から、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、最前線で仕事を続ける医療機関の関係者を応援しようと、「シンシア」の石井真介シェフをはじめ、合計で11名のシェフの料理を届けるプロジェクト「Smile Food Project(スマイルフードプロジェクト)」をスタートした。このプロジェクトにはNKBも参画している。

常に危険と隣り合わせの状況で仕事に挑む医療現場の関係者に、栄養バランスを考えたおいしい食事を届け、少しでも安らぐ時間をつくってもらいたいという思いから発足したもの。

Chefs for the Blueのメンバーの一人である石井シェフのFacebook上での「命がけで働いてくれている人達に何かしたい!」といった主旨の投稿に、CITABRIAの石田聡代表やNKBの寺田裕史氏が反応し、プロジェクトの発足に至ったという。

プロジェクトへの賛同者も多く、Yahoo!ネット募金では、目標比122%となる2500万円を達成、協賛でも1000万円以上が集まった。そうした支援の成果もあり、5月末時点で、30を超える医療機関に計70回、累計8000食を提供している

NKBの寺田氏は「いち早い対処が求められる社会課題に向き合った時に、広告業で培ったクリエイティブディレクションやチームマネジメントなどのスキルが求められた。またこのようなスキルを発揮するためには、『クライアントと代理店』というスタンスで臨むのではなく、『プロジェクトのキープレイヤーの1社』として、主体的に考え動いていくスタンスを持つことが何よりも重要だと感じた」とコメントしている。

料理を受け取った看護師からは「励みになる」という感謝の声も。また、ほかの医療機関も「今は感染予防の面から、食事の際にはみな離れて違う方向を向かって座り、会話はせずに黙って食べなければなりません。仕事が忙しいだけでなく、職場の人と食事をしながらのコミュニケーションは一切取れない状況です。ですから、本日は、メッセージの温かさと、その味のおいしさに思わず涙してしまいました。これで、明日からも頑張れそう」とコメントしている。