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企業の歴史や商品への思いをデザインに落とし込む

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モバイルアクセサリーの企画・販売やEC支援サービスを展開するHamee。
同社で自社商品の多岐にわたるデザインを手がける樋口朋美氏に話を聞いた。

Web、スマートフォンケース、ポスターなどさまざまなデザインを手がける樋口朋美氏。文字を組んだり、自分でフォントを選んだりする機会も多いという。しかし、タイポグラフィについては、大学卒業以来学び直したことがなく苦手意識を抱えていた。そんな時に社内で「タイポグラフィ実践講座」のパンフレットを見かけ、上司の「学んだことを事業に還元してほしい」という後押しもあり受講を決めた。

自分が制作した課題への講評を直接聞ける、実践的な講義が印象的だったと樋口氏。「講師の方が普段何を考えながら制作しているのか、講評を通して細かく知ることができました。自分のデザインの癖にも気づき、すぐに仕事に活かせています。同じテーマで全く違うアウトプットをつくり上げる、他の受講生の作品も、とても刺激になりました」。

また、今まで以上に表現したいことを細部まで突き詰めるようになったという。書体には、セリフ体の中にもオールド・フェイス、トランジショナルなど多様な分類があり、それぞれに歴史や特徴がある。

「最後の講義の課題で企業のポスターを制作した際に、企業の歴史を調べ、その歴史を踏まえてフォントや言葉を選ぶ大切さを学びました。今まではなんとなくのイメージで選ぶことが多かったのですが、より深いところまで追求することで、表現に深みが生まれたと思います」。今でも講義で使用した資料は大切に保管していて、デザインを考える際のヒントになっているという。

「お客さんのライフスタイルや、商品のカテゴリーに合わせた表現をする。そのためにも、ブランドや商品の思いについて、話を聞く。そして、その思いをタイポグラフィや言葉、デザインに落とし込む。見た目の良し悪しだけでなく、本当に心に響くデザインを追求したいです」。

自社のモバイルグッズブランドsalistyは、女性がターゲット。頭文字の「s」(筆記体)と、輝き(星)をモチーフに、のびやかで躍動感のある、自由な女性らしさを表現した。
樋口氏が受講した講座は……
「タイポグラフィ実践講座」でした
 

文字要素は、色やレイアウトとは違って、日頃から意識をしている人でないと、良いデザインを見ただけではなかなかマネがしづらい部分です。本講座では、文字自体が持つイメージと、アートディレクション全体における文字の役割の両方を学ぶことで、デザインのクオリティの向上を図ります。

 
次回の開講日程
■講義日程
2020年6月25日(木)
■受講回数
全10回
■講義会場
東京・南青山受講
■定員
30名

詳細はこちら
 
株式会社宣伝会議 教育講座本部 
E-mail:info-educ@sendenkaigi.co.jp